フルート・オーボエ・クラリネット・ピアノによる四重奏(カフコンス第100回) ― 2013-03-20

*曲目
サン=サーンス「デンマークとロシアの歌によるカプリス」
Camille Saint-Saëns (1835-1921)
Caprice sur des airs Danois et Russes op.79 (1887)
テレマン「四重奏曲 ト長調(食卓の音楽 第1集)より」
Georg Philipp Telemann (1681-1767)
Quatuor TWV43:G2 ("Musique de table" 1733)
1.Largo - Allegro - Largo
4.Vivace
ダマーズ「四重奏曲」
Jean-Michel Damase (1928-)
Quatuor pour flûte, haubois, clarinette et piano (1992)
1.Moderato
2.Allegretto
3.Andante
4.Allegro vivace
(ラヴェル「アマガエルのダンス」)
*出演
梶川真歩(フルート)
若木麻有(オーボエ)
荒木こずえ(クラリネット)
川北祥子(ピアノ)
*プログラムコメント
本日は第100回記念にふさわしい華やかな三曲を木管楽器とピアノによる四重奏で演奏いたします。
「カプリス」はサン=サーンスが1887年春のロシア演奏旅行のために作曲し、デンマーク出身のロシア皇妃に捧げた作品。「食卓の音楽」は宮廷の祝宴用の音楽で、テレマンは後期バロック時代のドイツにおいてフランス様式を積極的に取り入れた作曲家。ダマーズの「四重奏曲」はオクラホマの音楽祭の委嘱作で、同音楽祭監督でフルート奏者のR.ウィルソンに献呈。それぞれフランス(とフランス風)の作品ながら、諸外国と繋がりのある作品が(偶然にも)並びました。
*ブログ
2013-03-20 ご来場ありがとうございました
2013-03-20 フルート・オーボエ・クラリネット・ピアノによる四重奏(カフコンス第100回)
2013-03-19 アンコール予告
2013-03-16 ダマーズ「四重奏曲」
2013-03-13 テレマン「四重奏曲 ト長調(食卓の音楽 第1集)」より
2013-03-11 サンサーンス「デンマークとロシアの歌によるカプリス」
2013-03-08 ありそうでなかなかない四重奏
ご来場ありがとうございました ― 2013-03-20


本日はご来場ありがとうございました。皆様のおかげをもちましてカフコンスは第100回を迎えることができました。心から御礼を申し上げます。予告のアンコールは、ラヴェルの「子供と魔法」より「アマガエルのダンス」でした。
ところで、ご好評いただきましたこの編成、お客様からも「この編成の曲は他にないのですか?」というご質問がありましたが、4曲の他にはポンキエッリ作品くらいしか確認できていません。なかなか書かれない理由について補足するなら、
・管とピアノの組み合わせなら「調和する2本+ピアノ」や「対比の面白い2本+ピアノ」、または「ピアノ3重奏(ヴァイオリン・チェロ・ピアノ)の弦のどちらかを管と入れ替えた形」の3重奏が書きやすかったり好まれるのでは。
・4重奏以上でピアノを含むなら「定型+ピアノ」という形が一般的(「ピアノ四重奏」は「弦楽三重奏+ピアノ」)。「木管5重奏+ピアノ」の6重奏ですら量産はされていなく(編成が大きすぎる?)、「トリオダンシュ+ピアノ」の4重奏となると数える程しかないので(誕生も遅く全盛期も短いから?)、非定型編成の作品が少ないのも仕方ないのでは。
というあたりでしょうか...
次回4月28日は虫嫌いの2人がお贈りする虫づくしプログラム「虫のカタログ」です。
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*次回の演奏メニュー
2013年4月28日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第101回
虫のカタログ
サンサーンス「テントウムシ/トンボ」
ヴィエネル「カタツムリ/アリ/ホタル」
マヌーキアン「ハエ」
アルカン(生誕200年)「コオロギ」
フランセ「ムカデ/甲虫」
ランゴー「大蚊/蚊」
ファイン(生誕100年)「蜘蛛」
ブリテン(生誕100年)「バッタ/スズメバチ」
ほか予定
渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:
山本葵(フルート)
若木麻有(オーボエ)
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