明日開催です!(アンコール予告)2023-05-27

明日のカフコンスは「ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2」。イタリアの「新しいスタイルのヴォカリーズ集」を中心に演奏します。

アンコールには二重唱を用意しています。イタリアの著名な作曲家のオペラを引用し、ヴォカリーズ化して作られた、あの曲です。

実は宮本芽衣さんはこれが超苦手と発覚しましたが、試練を乗り越えて(?)歌いますので、どうぞご注目ください。

みなさまのご来場をお待ちいたしております!


--------------------------------------------------

明日の演奏メニュー

2023年5月28日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第156回
ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2

ラフマニノフ(生誕150年)「ヴォカリーズ」
ポッツォーリ(生誕150年)「ヴォカリーズ(低声用)」
マリピエロ(没後50年)「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

トスティ「練習曲 第16番」
チレア「ヴォカリーズ(中声用)」
ザンドナイ「ヴォカリーズ(高声用)」
*宮本

ヴィッタディーニ「ヴォカリーズ(高声用)」
ペドロッロ「ヴォカリーズ(中声用)」
マリヌッツィ「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

(ラフマニノフとトスティを除く7曲は
リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より)

柳沢亜紀(ソプラノ)
宮本芽衣(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

--------------------------------------------------

ヴォカリーズアンケート(2)2023-05-26

明後日のカフコンス「ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2」の歌手2人にヴォカリーズについて聞いてみました。今日は宮本芽衣編です。

◆ヴォカリーズについて

 人間の声がより器楽的な感覚で用いられる、特異で素敵な音楽だなと、歌う度に思います。一人一人違う持ち声と曲の雰囲気を擦り合わせて演奏するということに、ヴォカリーズ曲の音楽性の幅広さも感じます。

◆ヴォカリーズの面白さは?

 歌詞が無い分、和音や音形など音符から読み取れる要素が多く、1曲の中での世界観がより明瞭に感じられるところが面白いと思います。言葉の塊でなく音楽のまとまりで歌う必要があり、自分が楽器になった意識が強くなるところに、難しさと楽しさを感じます。

◆「新しいスタイルのヴォカリーズ集」、
 どこが「新しい」と思いますか?

 コンコーネやコールユーブンゲンのように、一冊を通してテクニックを身につける目的の教本とは異なり、様々な作曲家が思い思いに曲を書いていることが、大きな違いかと思います。もちろん曲ごとに作者の意図は感じますが、曲を分析して練習して初めて気がつく、ある意味無意識下での訓練要素もあります!

◆選曲について

 トスティは歌曲でも馴染みがあり、綺麗な旋律の中に生じる心のゆらぎや影に魅力を感じます。和音の移り変わりを美しく表現出来たらと思って選びました。
 チレアは脈打つような前奏から始まり、一曲を通して推進力を持ち続けます。私は鼓動のような力を感じています。声の持つエネルギーをお届けしたいです。
 ザンドナイはとても複雑な旋律で構成されています。ピアノ伴奏と繰り広げられる神秘的な世界観が、場面によってコロコロと変化していく曲です。

◆特におすすめの曲は?

 3曲目のザンドナイです。人間の声が持つ独特の響きとピアノとの調和が美しく、歌うことがとても楽しいです。楽器のようでありながら、肉声だけが成しうる空間との調和に挑戦したいと思っています。

◆今回「ア」しか歌わないことについて

 歌詞がつくとしたら、と想像することはありますが、「ア」だけで歌うのも、とても面白いです。歌詞があると言葉の意味に音の色が左右されがちですが、音の並びから世界観を想像することが新鮮で、歌詞のない歌ならではの向き合い方があるように感じます。


--------------------------------------------------

明後日の演奏メニュー

2023年5月28日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第156回
ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2

ラフマニノフ(生誕150年)「ヴォカリーズ」
ポッツォーリ(生誕150年)「ヴォカリーズ(低声用)」
マリピエロ(没後50年)「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

トスティ「練習曲 第16番」
チレア「ヴォカリーズ(中声用)」
ザンドナイ「ヴォカリーズ(高声用)」
*宮本

ヴィッタディーニ「ヴォカリーズ(高声用)」
ペドロッロ「ヴォカリーズ(中声用)」
マリヌッツィ「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

(ラフマニノフとトスティを除く7曲は
リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より)

柳沢亜紀(ソプラノ)
宮本芽衣(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

--------------------------------------------------

ヴォカリーズアンケート(1)2023-05-25

今週末のカフコンス「ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2」の歌手2人にヴォカリーズについて聞いてみました。まずは柳沢亜紀編です。

◆ヴォカリーズについて

 ヴォカリーズといえばラフマニノフがまず浮かびますね。様々な楽器で演奏されますが、やっぱり歌が素敵です。憧れの曲であり、難曲でもあります。
 ラフマニノフは、どうして歌詞がないのかと尋ねた歌手に「あなたは言葉がなくてもそれ以上のものを表現できる」と返したそうです。裏を返せば、歌詞がついていることに甘んじてはいけない、ただ言葉をその通り発すれば良いのではなく、その奥の思いが大切である、という、自分の声だけに意識が偏りがちな歌手に対しての戒めとも受け取れます。

◆ヴォカリーズの面白さは?

 曲の情景や感情、物語を自由にイメージできることです。皆様も自由に想像しながらお楽しみください!

◆「新しいスタイルのヴォカリーズ集」、
 どこが「新しい」と思いますか?

 19世紀までのヴォカリーズ、特にコンコーネ等は、オペラなどを歌うのに必要なテクニックを習得するための教本で、学習者はまずメロディを母音だけで歌うことから始め、次に歌詞をつけていきます。
 この曲集は逆に、高度な表現を1つだけの母音に落とし込まなければならない点が難しいと思います。
 もちろん20世紀の近代的な音楽であり、発想も自由で斬新です。これまでに歌ったことのない音型や体験したことのない雰囲気を感じます。

◆選曲について

 今年が生誕150年にあたる憧れのラフマニノフと、全48曲の中から厳選した個性的な5曲です。皆様のお気に入りを見つけていただければ嬉しいです。

◆特におすすめの曲は?

 マリピエロとヴィッタディーニです。マリピエロはエキゾチックで美しい和音の変化が聞きどころです。ヴィッタディーニでは華やかなワルツの旋律に次いでオクターヴを超えるグリッサンドが連続して歌われます。オペラアリアによく出てくるポルタメントとも違う歌い方を試してみたいと思います。

◆今回「ア」しか歌わないことについて

 ヴォカリーズでは言葉の力を借りることができませんが、「ア」だけで話す国に来たと思って精一杯表現します!


--------------------------------------------------

今週末の演奏メニュー

2023年5月28日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第156回
ヴォカリーズ集vol.7〜イタリア編2

ラフマニノフ(生誕150年)「ヴォカリーズ」
ポッツォーリ(生誕150年)「ヴォカリーズ(低声用)」
マリピエロ(没後50年)「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

トスティ「練習曲 第16番」
チレア「ヴォカリーズ(中声用)」
ザンドナイ「ヴォカリーズ(高声用)」
*宮本

ヴィッタディーニ「ヴォカリーズ(高声用)」
ペドロッロ「ヴォカリーズ(中声用)」
マリヌッツィ「ヴォカリーズ(高声用)」
*柳沢

(ラフマニノフとトスティを除く7曲は
リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より)

柳沢亜紀(ソプラノ)
宮本芽衣(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

--------------------------------------------------