ピアノを弾く私2025-10-15

今回のカフコンスは渡辺さんの「my favorite songs」をお届けします。どんな曲が並ぶのか楽しみでしたが、まず知らされたのはクレマン・マロの詩による2曲でした。

ラヴェルは渡辺さんが歌うのを聞いて、私も弾いてみたいと思っていた曲です。特に2曲目は、スピネット(鍵盤楽器)の練習をしているアンヌに思いを寄せる少年の歌で、ピアノはアンヌの弾くスピネットの音を表すので、ピアノを弾く私=アンヌとも言えるのが面白いところです(シュポア「ピアノに向かう彼女」もでした)。年齢もメガネも変えられませんが、お行儀よさそうに弾けたらと思います。

少女が弾くにしてはかなり難しいのですが、小難しい曲を一所懸命に弾いている雰囲気が自然に出るかもしれません。つっかえているように聞こえるところもあります(連想されるルノワールの「ピアノに向かって」に作曲したフランセがわざと変な音を書いているのと比べると、弾き直しを表しているとは言い切れず、または少年の鼓動の乱れ?)。途中は(ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム」のような)少年の夢想にもなります。おそらく窓の外から微かな音を聞いているので(またはスピネットという想定のため?)、1曲を通してソフトペダル(音を弱める)が指示されています。
(1曲目についても、ある曲との類似点をお話ししたいのですが、本番終了後に...)

エネスクのアンヌは初めて知りましたが、私もすぐに虜になってしまいました。ラヴェルは少年の片思いを(私は)想像しますが、こちらはもう少し大人っぽく、恋にやぶれた青年のイメージです。特に最後3曲の並びはシューマンの「詩人の恋」のようで、曲も匹敵するくらいの珠玉のフランス歌曲だと思います。それなのにあまり演奏されないのは古語だからかもしれません。指南もほとんど無いようなこういう曲を選んで演奏できてしまうのは、さすが言語学にも興味アリという渡辺さんです。

私としては詩が難しくて悩むところも多いのですが、後半のちょっとヘンテコな2曲も含め、チャレンジングなプログラムを作ってくれた渡辺さんに感謝しつつ、解読&練習中です。


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今月の演奏メニュー

2025年10月26日(日) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第168回
アンヌと動物たち〜my favorite songs

ラヴェル「クレマン・マロの2つのエピグラム」
エネスク「クレマン・マロの7つのシャンソン」
サティ「3つの無言歌」
コスマ「トリスタンの動物園」(全5曲)
ほか

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)

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