アンヌと動物たち〜my favorite songs(カフコンス第168回) ― 2025-10-26
*曲目
モーリス・ラヴェル「クレマン・マロの二つのエピグラム」
Maurice Ravel (1875-1937)
2 épigrammes de Clément Marot (1896/99)
D'Anne qui me jecta de la neige 雪を投げるアンヌ
D'Anne jouant de l'espinette スピネットを弾くアンヌ
ジョルジュ・エネスク「クレマン・マロの七つのシャンソン」
Georges Enescu (1881-1955)
7 chansons de Clément Marot op.15 (1908)
Estrene a Anne アンヌへの献辞
Languir me fais... 私は弱っている
Aux damoyselles paresseuses d'escrire a leurs amys
手紙を書かぬ無精なお嬢さん方へ
Estrene de la rose 薔薇の献辞
Present de couleur blanche 白い贈り物
Changeons propos, c'est trop chanté d'amours
話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
Du confict en douleur 苦しみの葛藤
マイケル・ヘッド「ホーンテッドハウス」*ゲスト演奏
Michael Head (1900-76)
The haunted house (1976出版)
ピエール・マックス・デュボワ「セレナード」*ゲスト演奏
Pierre Max Dubois (1930-95)
Sérénades (1954)
1. Andantino / 2. Spirituoso
エリック・サティ「三つの無言歌」
Eric Satie (1866-1925)
3 mélodies sans paroles (1907)
Marienbad マリエンバート
Les oiseaux 鳥たち
Rambouillet ランブイエ
ジョセフ・コズマ「トリスタンの動物園」
Joseph Kosma (1905-69)
La Ménagerie de Tristan (1967)
La grenouille aux souliers percés
穴のあいた靴をはいた蛙
Le chat qui ne ressemble à rien 何にも似ていない猫
L'oiseau du Colorado コロラドの鳥
Le poisson sans souci 心配のない魚
L'araignée à mousraches 口髭のある蜘
(大野瑞季編曲・コズマ「枯葉」)
*出演
渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)
*歌詞大意
「クレマン・マロの二つのエピグラム」
1. 雪を投げるアンヌ
アンヌがふざけて私に雪を投げた
もちろん冷たいものだと思っていた
だが、それは火だった、こんなことがあっただろうか
突然心が燃え上がったのだ
火がひそかに雪の中に宿っていたら
どこに見つけられるだろう、燃えないで済む場所など
アンヌ、君の優しさだけが
私の感じる火を消すことができるのだ
水でも、雪でも、氷でもなく
私の中にあるような火を感じてくれることだけが
2. スピネットを弾くアンヌ
彼女の整えられたブルネットの髪や
若くふくよかな、神のような体つきを見る時
そして、その声や、指とスピネットが奏でる
優しくメロディックな、かすかな音を聞く時
私は目と耳で大きな喜びを感じる
聖人たちが永遠の栄光に包まれている以上に
そして、私も彼らのように輝くのだ
彼女に少しでも愛されているかもしれないと思うと
「クレマン・マロの七つのシャンソン」
1. アンヌへの献辞
この新たな年の贈り物として、君に献じよう
新たな傷のついた私の心を
そうしないわけにいかない、愛が命じるのだから
逆らおうとしても
なぜなら、この心こそが私の真の宝であり
それ以外のものの中に私は存在しないから
もしこの世で豊かになりたいのなら
自分が持つ最上のものを差し出すべきであるから
2. 私は弱っている
私は弱っている、君を傷つけていないのに
君は手紙もくれず、私のことを気にもかけない
それでも、私は他の女性を求めはしない
死んだ方がましだ、思いを変えるくらいなら
君の愛が消えてしまったとは言っていない
私が受けているむなしさを訴えているのだ
君から遠く離れて、乞い願うのだ
私から遠く離れて、苛立たないでほしいと
3. 手紙を書かぬ無精なお嬢さん方へ
ごきげんよう、それで、お変わりないですか?
私がそれを知ることは叶わないのでしょうか?
知らせてくれないなら
私が近況を作ってしまいましょう
君たちは反抗的だから
こんばんは、お休みなさい、良い夜を、ごきげんよう
でも、もしスグリの実を摘んだら
見せに来てくださいませんか、なぜなら
とても、会いたいのです
ではまた近いうちに、お嬢さん方、ごきげんよう
4. 薔薇の献辞
ヴィーナスに捧げられた美しい薔薇は
その姿も香りも大きな喜びを与えてくれる
私を魅了する女性よ、よろしければ
赤い薔薇がある理由をお話ししましょう
ある日、ヴィーナスは
棘や枝の生い茂る庭で、アドニスを追いました
彼女は裸足で、腕には袖がなかったので
薔薇の枝の棘は彼女を傷つけました
薔薇は全て白かったのですが
そのとき、彼女の血によって赤くなったのです
恵みをもたらすこの薔薇を
あなたに差し上げましょう、なぜなら何よりも
あなたの優しい顔は
みずみずしく赤い薔薇に似ているから
5. 白い贈り物
贈り物、鳩の色をした贈り物よ
私の心が最も捧げられているところへ
静かに行き、そっと降り立ち
落ち着いて語ってちょうだい
真心に命じられたのだと伝えてちょうだい
そして伝えてちょうだい、お前に託すからー
お前を贈られたお方は
お前を贈った者ほど真心がないと
6. 話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
これは賑やかな、セルペット(小型の鎌)の歌だ
ワインの作り手はみなその鎌を頼る
ぶどうの蔓を切る助けになるのだ
おおセルペット、愛しいセルペット
ぶどうの木はおまえに整えられ
毎年良いワインが生まれるのだ
ウルカヌスは神々の鍛冶屋
よく切れる鎌を天で鍛え
上質な鋼を古く良いワインに浸す
もっとよく切れ、より雄々しくなるように
バッカスはそれを大いに讃え、言った
その季節にぶどうを剪定する善良なノアに
ふさわしく、適していると
バッカスはぶどうの蔓の帽子をかぶって
ぶどうの木を祝福するためにやってきた
小瓶を携えシレノスを連れて
シレノスは一気に飲み干した
彼は千鳥足になり、ぶつかってこぶを作った
さくらんぼのように真っ赤な鼻をして
彼の子孫はみな生まれつきそんな酒好きだ
7. 苦痛の葛藤
もし私が苦しんでも、私は受け入れる
私を慰めるものは何もない
慰めは私の苦痛を癒さない
こうして私は不安の中で弱っていくのだ
幸せへの希望もなく
私からむなしさが消えてはならないのだ
なぜなら私はそういう運命にあるのだ
生まれた時から、だから気にかけないでほしい
もし私が苦しんでも
私が死ぬ時、苦痛も消えるだろう
だが、それまで私の憐れな心は
辛い運命の日々を耐えるのだ
むなしさを喜んで受け入れるしかない
これ以上悲しみに沈んではならないのだ
もし私が苦しんでも
「トリスタンの動物園」(ロベール・デスノス)
1. 穴のあいた靴をはいた蛙
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
木々はくれた 枯葉や落葉を
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
キノコたちはくれた 大きな帽子の綿毛を
リスはくれた 毛皮から4本の毛を
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
草はくれた 3つの小さな種を
空はくれた とても甘い息を
しかし蛙はまだ 施しを求め続ける
彼の靴にはまだ穴があいているからだ
2. 何にも似ていない猫
何にも似ていない猫
今日は上手くいっていない
彼は医者を訪ねる 彼の心を診てくれる人を
あなたの心は上手くいっていません
何にも似ていません
共通点はありません パリとクレテイユには
何にも似ていない猫
今日は上手くいっていない
彼は若い恋人を訪ねる 彼の脳を見つめてくれる人を
あなたの脳は上手くいっていません
何にも似ていません
裏側はありません 地球の表面には
そのせいだ 何にも似ていない猫が
今日 悲しくて上手くいっていないのは
3. コロラドの鳥
コロラドの鳥は 蜂蜜とケーキを食べる
チョコレートとオレンジ ドラジェとヌガー
ベリーとキャンディ アイスクリームとキャラメルを
コロラドの鳥は シャンパンとシロップを飲む
苺のお砂糖とダチョウミルク パイナップルジュース
ブラッドピーチと蕪 ミントウイスキーとコーヒーを
コロラドの鳥は 大きなベッドで少しお昼寝する
雲の中を飛び 空想して
楽しい時を過ごす 雨の日も晴れの日も
4. 心配のない魚
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
彼は四月を恐れない 漁師には残念なことだ
さようなら 餌や釣り糸 そしてバター焼きの魚よ
彼がコンフランやシャラントンで食前酒を飲むとき
石炭を燃やすタグボートは
この趣味の良い酒飲みの気を引かない
なぜなら 彼は水道管を旅して
蛇口の水が子守唄を歌う流し台で眠ったから
なぜなら 彼は瓶でも旅をして 流れに運ばれ
誰もいない岸に難破し 友に別れを告げたから
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
心配のない心配 ソワソンのないポワシー
重さのないソーセージ 心配のない魚
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
5. 口髭のある蜘蛛
口髭のある蜘蛛は ナポレオン三世ではない
寒い季節には退屈してしまう
口髭のある蜘蛛は 持っていない
朝に闊歩するためのサテンのドレスを
口髭のある蜘蛛は 決して髭を剃らず
五月に君臨する
五月(メ)? ああ でも(メ)
でも そうだ! 五月
口髭のある蜘蛛は 城に住んでいる
カラスが友達だ!
でも
口髭のある蜘蛛は 星に照らされ光る
太陽がストーブだ
でも
口髭のある蜘蛛は 美しい眼鏡をかけ
クラリネットや 太鼓やトランペットを演奏し
澄んだ声で歌い 一日中ピルエットを踊り
一晩中パーティーをして 大きな動物たちを魅了する
ああ でも...
*ブログ
2025-10-26 ご来場ありがとうございました
2025-10-26 アンヌと動物たち〜my favorite songs(カフコンス第168回)
2025-10-25 明日開催です!
2025-10-24 楽しい秋
2025-10-21 23年目の雑感・羊と蛙
2025-10-18 素敵な作品たち
2025-10-15 ピアノを弾く私
2025-10-12 はじめはラヴェルから
2025-10-01 秋のカフコンス
モーリス・ラヴェル「クレマン・マロの二つのエピグラム」
Maurice Ravel (1875-1937)
2 épigrammes de Clément Marot (1896/99)
D'Anne qui me jecta de la neige 雪を投げるアンヌ
D'Anne jouant de l'espinette スピネットを弾くアンヌ
ジョルジュ・エネスク「クレマン・マロの七つのシャンソン」
Georges Enescu (1881-1955)
7 chansons de Clément Marot op.15 (1908)
Estrene a Anne アンヌへの献辞
Languir me fais... 私は弱っている
Aux damoyselles paresseuses d'escrire a leurs amys
手紙を書かぬ無精なお嬢さん方へ
Estrene de la rose 薔薇の献辞
Present de couleur blanche 白い贈り物
Changeons propos, c'est trop chanté d'amours
話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
Du confict en douleur 苦しみの葛藤
マイケル・ヘッド「ホーンテッドハウス」*ゲスト演奏
Michael Head (1900-76)
The haunted house (1976出版)
ピエール・マックス・デュボワ「セレナード」*ゲスト演奏
Pierre Max Dubois (1930-95)
Sérénades (1954)
1. Andantino / 2. Spirituoso
エリック・サティ「三つの無言歌」
Eric Satie (1866-1925)
3 mélodies sans paroles (1907)
Marienbad マリエンバート
Les oiseaux 鳥たち
Rambouillet ランブイエ
ジョセフ・コズマ「トリスタンの動物園」
Joseph Kosma (1905-69)
La Ménagerie de Tristan (1967)
La grenouille aux souliers percés
穴のあいた靴をはいた蛙
Le chat qui ne ressemble à rien 何にも似ていない猫
L'oiseau du Colorado コロラドの鳥
Le poisson sans souci 心配のない魚
L'araignée à mousraches 口髭のある蜘
(大野瑞季編曲・コズマ「枯葉」)
*出演
渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)
*歌詞大意
「クレマン・マロの二つのエピグラム」
1. 雪を投げるアンヌ
アンヌがふざけて私に雪を投げた
もちろん冷たいものだと思っていた
だが、それは火だった、こんなことがあっただろうか
突然心が燃え上がったのだ
火がひそかに雪の中に宿っていたら
どこに見つけられるだろう、燃えないで済む場所など
アンヌ、君の優しさだけが
私の感じる火を消すことができるのだ
水でも、雪でも、氷でもなく
私の中にあるような火を感じてくれることだけが
2. スピネットを弾くアンヌ
彼女の整えられたブルネットの髪や
若くふくよかな、神のような体つきを見る時
そして、その声や、指とスピネットが奏でる
優しくメロディックな、かすかな音を聞く時
私は目と耳で大きな喜びを感じる
聖人たちが永遠の栄光に包まれている以上に
そして、私も彼らのように輝くのだ
彼女に少しでも愛されているかもしれないと思うと
「クレマン・マロの七つのシャンソン」
1. アンヌへの献辞
この新たな年の贈り物として、君に献じよう
新たな傷のついた私の心を
そうしないわけにいかない、愛が命じるのだから
逆らおうとしても
なぜなら、この心こそが私の真の宝であり
それ以外のものの中に私は存在しないから
もしこの世で豊かになりたいのなら
自分が持つ最上のものを差し出すべきであるから
2. 私は弱っている
私は弱っている、君を傷つけていないのに
君は手紙もくれず、私のことを気にもかけない
それでも、私は他の女性を求めはしない
死んだ方がましだ、思いを変えるくらいなら
君の愛が消えてしまったとは言っていない
私が受けているむなしさを訴えているのだ
君から遠く離れて、乞い願うのだ
私から遠く離れて、苛立たないでほしいと
3. 手紙を書かぬ無精なお嬢さん方へ
ごきげんよう、それで、お変わりないですか?
私がそれを知ることは叶わないのでしょうか?
知らせてくれないなら
私が近況を作ってしまいましょう
君たちは反抗的だから
こんばんは、お休みなさい、良い夜を、ごきげんよう
でも、もしスグリの実を摘んだら
見せに来てくださいませんか、なぜなら
とても、会いたいのです
ではまた近いうちに、お嬢さん方、ごきげんよう
4. 薔薇の献辞
ヴィーナスに捧げられた美しい薔薇は
その姿も香りも大きな喜びを与えてくれる
私を魅了する女性よ、よろしければ
赤い薔薇がある理由をお話ししましょう
ある日、ヴィーナスは
棘や枝の生い茂る庭で、アドニスを追いました
彼女は裸足で、腕には袖がなかったので
薔薇の枝の棘は彼女を傷つけました
薔薇は全て白かったのですが
そのとき、彼女の血によって赤くなったのです
恵みをもたらすこの薔薇を
あなたに差し上げましょう、なぜなら何よりも
あなたの優しい顔は
みずみずしく赤い薔薇に似ているから
5. 白い贈り物
贈り物、鳩の色をした贈り物よ
私の心が最も捧げられているところへ
静かに行き、そっと降り立ち
落ち着いて語ってちょうだい
真心に命じられたのだと伝えてちょうだい
そして伝えてちょうだい、お前に託すからー
お前を贈られたお方は
お前を贈った者ほど真心がないと
6. 話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
話題を変えよう、愛の歌はもうたくさん
これは賑やかな、セルペット(小型の鎌)の歌だ
ワインの作り手はみなその鎌を頼る
ぶどうの蔓を切る助けになるのだ
おおセルペット、愛しいセルペット
ぶどうの木はおまえに整えられ
毎年良いワインが生まれるのだ
ウルカヌスは神々の鍛冶屋
よく切れる鎌を天で鍛え
上質な鋼を古く良いワインに浸す
もっとよく切れ、より雄々しくなるように
バッカスはそれを大いに讃え、言った
その季節にぶどうを剪定する善良なノアに
ふさわしく、適していると
バッカスはぶどうの蔓の帽子をかぶって
ぶどうの木を祝福するためにやってきた
小瓶を携えシレノスを連れて
シレノスは一気に飲み干した
彼は千鳥足になり、ぶつかってこぶを作った
さくらんぼのように真っ赤な鼻をして
彼の子孫はみな生まれつきそんな酒好きだ
7. 苦痛の葛藤
もし私が苦しんでも、私は受け入れる
私を慰めるものは何もない
慰めは私の苦痛を癒さない
こうして私は不安の中で弱っていくのだ
幸せへの希望もなく
私からむなしさが消えてはならないのだ
なぜなら私はそういう運命にあるのだ
生まれた時から、だから気にかけないでほしい
もし私が苦しんでも
私が死ぬ時、苦痛も消えるだろう
だが、それまで私の憐れな心は
辛い運命の日々を耐えるのだ
むなしさを喜んで受け入れるしかない
これ以上悲しみに沈んではならないのだ
もし私が苦しんでも
「トリスタンの動物園」(ロベール・デスノス)
1. 穴のあいた靴をはいた蛙
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
木々はくれた 枯葉や落葉を
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
キノコたちはくれた 大きな帽子の綿毛を
リスはくれた 毛皮から4本の毛を
穴のあいた靴をはいた蛙が 施しを求めた
草はくれた 3つの小さな種を
空はくれた とても甘い息を
しかし蛙はまだ 施しを求め続ける
彼の靴にはまだ穴があいているからだ
2. 何にも似ていない猫
何にも似ていない猫
今日は上手くいっていない
彼は医者を訪ねる 彼の心を診てくれる人を
あなたの心は上手くいっていません
何にも似ていません
共通点はありません パリとクレテイユには
何にも似ていない猫
今日は上手くいっていない
彼は若い恋人を訪ねる 彼の脳を見つめてくれる人を
あなたの脳は上手くいっていません
何にも似ていません
裏側はありません 地球の表面には
そのせいだ 何にも似ていない猫が
今日 悲しくて上手くいっていないのは
3. コロラドの鳥
コロラドの鳥は 蜂蜜とケーキを食べる
チョコレートとオレンジ ドラジェとヌガー
ベリーとキャンディ アイスクリームとキャラメルを
コロラドの鳥は シャンパンとシロップを飲む
苺のお砂糖とダチョウミルク パイナップルジュース
ブラッドピーチと蕪 ミントウイスキーとコーヒーを
コロラドの鳥は 大きなベッドで少しお昼寝する
雲の中を飛び 空想して
楽しい時を過ごす 雨の日も晴れの日も
4. 心配のない魚
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
彼は四月を恐れない 漁師には残念なことだ
さようなら 餌や釣り糸 そしてバター焼きの魚よ
彼がコンフランやシャラントンで食前酒を飲むとき
石炭を燃やすタグボートは
この趣味の良い酒飲みの気を引かない
なぜなら 彼は水道管を旅して
蛇口の水が子守唄を歌う流し台で眠ったから
なぜなら 彼は瓶でも旅をして 流れに運ばれ
誰もいない岸に難破し 友に別れを告げたから
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
心配のない心配 ソワソンのないポワシー
重さのないソーセージ 心配のない魚
心配のない魚が こんにちは こんばんは と言う
ああ!なんと優しく礼儀正しい 心配のない魚
5. 口髭のある蜘蛛
口髭のある蜘蛛は ナポレオン三世ではない
寒い季節には退屈してしまう
口髭のある蜘蛛は 持っていない
朝に闊歩するためのサテンのドレスを
口髭のある蜘蛛は 決して髭を剃らず
五月に君臨する
五月(メ)? ああ でも(メ)
でも そうだ! 五月
口髭のある蜘蛛は 城に住んでいる
カラスが友達だ!
でも
口髭のある蜘蛛は 星に照らされ光る
太陽がストーブだ
でも
口髭のある蜘蛛は 美しい眼鏡をかけ
クラリネットや 太鼓やトランペットを演奏し
澄んだ声で歌い 一日中ピルエットを踊り
一晩中パーティーをして 大きな動物たちを魅了する
ああ でも...
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2025-10-26 ご来場ありがとうございました
2025-10-26 アンヌと動物たち〜my favorite songs(カフコンス第168回)
2025-10-25 明日開催です!
2025-10-24 楽しい秋
2025-10-21 23年目の雑感・羊と蛙
2025-10-18 素敵な作品たち
2025-10-15 ピアノを弾く私
2025-10-12 はじめはラヴェルから
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