ベッリニアーナ・カフェ(カフコンス第121回)2016-06-26

oh quante volte
tecum principium
concerto
lucy escott var
宵待草

*曲目

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」より
ジュリエッタのアリア「おお 幾度か」
Vincenzo Bellini (1801-35)
I Capuleti e i Montecchi (1830)
Eccomi in lieta vesta ~ Oh! quante volte
(ソプラノ・ホルン・ピアノ)

同「汝の民は自ら汝に身を献ぐ」
Tecum principium (ca.1819)
(ソプラノ・ピアノ)

同「協奏曲 より」
Concerto (1823)
終楽章 Allegro polacca
(ホルン・ピアノ)

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ「ルーシー・エスコット変奏曲」
Hans Werner Henze (1926-2012)
Lucy Escott variations (1963)
(ピアノ)

オットー・ニコライ
「ベッリーニの"夢遊病の女"による協奏的変奏曲」
Otto Nicolai (1810-49)
Variazioni concertanti su motivi favoriti
dell'opera "La sonnambula" di Bellini op.26 (1837)
(ソプラノ・ホルン・ピアノ)

(多忠亮「宵待草」)


*出演

柳沢亜紀(ソプラノ)
笠間芙美(ホルン)
川北祥子(ピアノ)


*歌詞大意

「おお幾度か」台本 F.ロマーニ

私はこうして 晴れの衣裳を着て
祭壇の生贄のように飾られている…
おお せめて祭壇で生贄として死ねたら!
こんなにも憎く忌わしい婚礼の松明よ
弔いの灯火になっておくれ

燃えるようだわ…
炎が 火が 私を苛む

風で冷まそうとしても無理ね…
どこにいるの? ロメオ
どこをさまよっているの?
どこへ私の嘆息を届けましょう?

おお 幾度 泣きながら天に向かって
あなたを呼んだことでしょう
どんなに焦がれて あなたを待ち
想いを抑えたことでしょう

あなたの姿の輝きは
私にとって 日の光のよう
辺りを吹くそよ風は
あなたの吐息のように感じられるのです

「汝の民は自ら汝に身を献ぐ」詩篇 110:3

汝の民は自ら汝に身を献ぐ
汝の力の日に
聖なる者たちの輝きの中
明けの明星より前に
汝の若さの露を受けて

「ルーシー・エスコット変奏曲」ヘンツェによる前書き 抄訳

1820年頃ドルリーレーン劇場で歌ったコロラトゥーラソプラノのルーシー・エスコットは、素晴らしい声を持ち「夢遊病の女」のアミーナを得意とした。彼女は肖像画でしか見たことのないベッリーニを秘かに愛していたが、彼の早い死による愛の痛みは彼女の実在を少しずつ隠していった。彼女の声はますます高くなって、もはや人間の耳には聴こえなくなり、姿はどんどん小さく優美になって、とうとうこの世から消え、テムズ川の妖精となった。彼女の十八番のアリアに基づくこの変奏曲は、ルーシー・エスコットの思い出と死亡記事として捧げるものである。

「協奏的変奏曲」台本 F.ロマーニ
(「夢遊病の女」アミーナのアリアより)

ああ 誰も想像できないでしょう
私を満たす喜びを
自分でも理解できないほどの気持ちを
あなたは信じてくれるわね おお 愛する人

ああ 私を抱きしめて そして いつも一緒に
いつも一つの希望に結ばれて
私たちの生きる地上に
愛の天国を作りましょう


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