アンコール予告……ではありません2012-11-16

アンコールじゃありません
前回ご紹介した「9つの小話」ですが、フランセ.comには演奏時間が「18分」とあるのに、実際に演奏してみたら12分もかかりませんでした...9曲あって内容も盛りだくさんなので、もう少し長い印象だし、何よりも公式サイトなので信じきっていたのですが、私たちの演奏が5割増しに速いはずはなく...

カフコンスはお店のランチ営業前に開催しているので、演奏時間の計算がシビア。「小話」を18分で計算して、今回はアンコールも諦め、「物語を速めに演奏する?」なんて冗談まで言っていたんです。 6分も余るならアンコールにフランセの「Paris à nous deux」やイベールがリアリゼーションしたマドリガルなんかもやりたかったのに...でも今回のような特殊な編成に書き直すにはもう時間がありません。公式サイトめ〜(怒)

そこでアンコールの代わりに「アンコール」というピアノ曲を追加することにしました。「5つのアンコール」(1965年)から「センチメンタルな御婦人方のために」です。ふざけた曲名通りセンチメンタルな御婦人方の好みそうな音型が次々と登場する小品で、アンコールといいつつ最後から2曲目に演奏します。そして実はサックスの持ち替えの為のつなぎなのはナイショです。(「物語」「ダンス」はアルトサックスで「小話」がテナーサックスです。サックスファンの方、必聴です!)


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明後日の演奏メニュー

2012年11月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第97回
物語 ~ イベール没後50年・フランセ生誕100年記念

イベール「物語」より sax/pf
  金の亀を操る女
  小さな白いロバ
  テーブルの下で
同「ドン・キホーテの4つの歌」bar/pf ※字幕付き仏語演奏
  出発の歌
  ドゥルシネアへの歌
  公爵の歌
  ドンキホーテの死の歌
フランセ「5つの異国のダンス」sax/pf
  パンビッシュ
  バヤオ
  マンボ
  遅いサンバ
  メレンゲ
同「5つのアンコール」より pf
  センチメンタルな御婦人のために
同「9つの小話」bar/sax/pf ※字幕付き仏語演奏
  アンリ王と村長とロバ
  アンリ王と農夫
  醜い老女
  昏睡状態の女
  ドカーズ氏
  コンパン夫人
  ブラグロンヌ侯
  ドゥ・ラ・フォンテーヌ氏と夫人とシスター
  つけボクロ

伊藤あさぎ(サクソフォン)
藪内俊弥(バリトン)
川北祥子(ピアノ)

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物語~イベール没後50年・フランセ生誕100年記念(カフコンス第97回)2012-11-18


*曲目

ジャック・イベール「物語」より
Jacques Ibert (1890-1962)
Histoires... (1922)
  La meneuse de tortues d'or 金色の亀を操る女
  Le petit âne blanc 小さな白いロバ
  Bajo la mesa テーブルの下で
(アルトサクソフォン・ピアノ)

同「ドンキホーテの4つの歌」
4 Chansons de Don Quichotte (1933)
  Chanson du départ 出発の歌
  Chanson à Dulcinée ドゥルシネアへの歌
  Chanson du Duc 公爵の歌
  Chanson de la mort ドンキホーテの死の歌
(バリトン・ピアノ)

ジャン・フランセ「5つの異国のダンス」
Jean Françaix (1912-97)
5 danses exotiques (1961)
  1.Panbiche パンビッシュ
  2.Baiao バヤオ
  3.Manbo マンボ
  4.Sanba lenta 遅いサンバ
  5.Merengue メレンゲ
(アルトサクソフォン・ピアノ)

同「5つのアンコール」より
5 Bis (1965)
  Pour les dames sentimentales センチメンタルなご婦人方の為に
(ピアノ)

同「9つの小話」
9 histoirettes (1997)
(バリトン・テナーサクソフォン・ピアノ)


*出演

伊藤あさぎ(サクソフォン)
藪内俊弥(バリトン)
川北祥子(ピアノ)

字幕制作/操作:カフコンス
協力:五島一浩


*プログラムコメント

 イベールとフランセは、どちらも軽妙洒脱という言葉がこの上なく似合う20世紀フランスの作曲家です。
 「物語」はイベールが異国でふれた民話等を題材に作曲した小品集で、「テーブルの下で」は「スペインの酒場のテーブルの上でダンサーが踊り、それを眺める闘牛士はテーブルの下の酔っぱらいを踏みつける」話とのこと。「ドンキホーテの歌」は世界的オペラ歌手シャリアピンが主演した映画のための挿入歌。
 「異国のダンス」はラテン(ドミニカ、ブラジル、キューバ、ブラジル、ドミニカ)のリズムによる小品集。ふざけたタイトルのピアノ曲を挟み、最後は17世紀の逸話集に作曲されたフランセの遺作「小話」です。字幕とともにお楽しみいただければ幸いです。


*ブログ

2012-11-20 ご来場ありがとうございました
2012-11-18 物語~イベール没後50年・フランセ生誕100年記念(カフコンス第97回)
2012-11-16 アンコール予告……ではありません
2012-11-14 フランセ「9つの小話」
2012-11-13 フランセ「5つの異国のダンス」
2012-11-07 イベール「ドンキホーテの4つの歌」
2012-10-18 イベール「物語」より
2012-09-11 年内のカフコンス

ご来場ありがとうございました2012-11-20

映像作家Gさん作の金魚
18日には「物語~イベール没後50年・フランセ生誕100年記念」にご来場ありがとうございました。カフ2回目となる字幕付き公演、泳ぎ回る金魚たちのお出迎え&お見送りはいかがでしたでしょうか?(←そこ?)

(カフコンスでは演奏会字幕のご用命も承ります。カフェやサロンでのカジュアルなコンサートでもリーズナブルに字幕表示が可能、音楽を熟知する音楽家集団がきめ細かな制作・実施をいたします。お気軽にお問い合わせ下さい!)

次回は12月23日「冬のトリオダンシュ」です。


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来月の演奏メニュー

2012年12月23日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第98回
冬のトリオダンシュ

オーリック「三重奏曲」
トマジ「田園のコンセール」
ピアソラ「ブエノスアイレスの冬」
フランセ「ディヴェルティメント」

若木麻有(オーボエ)
荒木こずえ(クラリネット)
廣幡敦子(ファゴット)

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