フランセ「5つの異国のダンス」2012-11-13

楽譜もまるで模様のようです
プログラム後半は評論家ロスタンに「イベールの息子」とも呼ばれたフランセです。

「5つの異国のダンス」は、題名通りラテンのダンスのリズムで書かれた5曲「パンビッシュ(ドミニカ)」「バヤオ(ブラジル)」「マンボ(キューバ)」「遅いサンバ(ブラジル)」「メレンゲ(ドミニカ)」から成る小品集です。

「物語」「ドンキホーテ」のような"異国情緒"とは違い、リズムパターンのみで(楽譜もまるで模様のよう)、あっという間に終わってしまいますが、一瞬のエキゾティックな気分を楽しんでいただけたらと思います。

なお「異国のダンス」のオリジナルは1957年の2台ピアノ版(8曲)で、娘との共演用に書かれたはずですが、61年にサックスとピアノ版、81年に管打楽器アンサンブル版(8曲)にも編曲されました。娘さんが機嫌を損ねなかったかちょっと心配です...


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今月の演奏メニュー

2012年11月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第97回
物語 ~ イベール没後50年・フランセ生誕100年記念

イベール「物語」より sax/pf
  金の亀を操る女
  小さな白いロバ
  テーブルの下で
同「ドン・キホーテの4つの歌」bar/pf ※字幕付き仏語演奏
  出発の歌
  ドゥルシネアへの歌
  公爵の歌
  ドンキホーテの死の歌
フランセ「5つの異国のダンス」sax/pf
  パンビッシュ
  バヤオ
  マンボ
  遅いサンバ
  メレンゲ
同「9つの小話」bar/sax/pf ※字幕付き仏語演奏

伊藤あさぎ(サクソフォン)
藪内俊弥(バリトン)
川北祥子(ピアノ)

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