11月の曲「カフェ1930」2017-11-01

カレンダープロジェクトもいよいよ終盤。今月の曲は、ピアソラが20世紀のタンゴの変遷を綴った「タンゴの歴史」から、カフェで"聴く"タンゴ「カフェ1930」です。


ピアソラ『タンゴの歴史』より「カフェ1930」
アンドレア・モッチ(サクソフォン)
エツィオ・ギバウド(アコーディオン)

Astor Piazzolla (1921-92)
Histoire du Tango (1986)
2. Café 1930

Andrea MOCCI, saxophone
Ezio GHIBAUDO, classical accordion


<カレンダープロジェクト・バックナンバー>
10月の曲「感傷的な散歩道」
9月の曲「サイの夢」
8月の曲「夏」
7月の曲「ヴァカンス」
6月の曲「雨が降る」
5月の曲「風の中で」
4月の曲「桜の木」
3月の曲「ほほえむ春の優しい花よ」
2月の曲「トリプル・モカ・インダルジェンス」
1月の曲「スケーテイング・スマイリング」
カレンダープロジェクト始動!

「感傷的な散歩道」リターンズ2017-11-15

10月・11月のカフコンスはカレンダーと連動していて、カレンダー11月の曲「カフェ1930」10月のカフコンスはアコーディオンでした。11月のカフコンスはカレンダー10月の曲「感傷的な散歩道」を組み込んだピアノトリオのプログラムです。ぜひ生演奏も聴きにいらしてください。

デュボワ(1837-1924)の三重奏曲「感傷的な散歩道 Promenade sentimentale(1904年)」のタイトルはヴェルレーヌの同名の詩からの引用と思われ、この曲のピアノのアルペジオは、詩の夕陽を映す池の描写そのものと言えます。秋の詩・曲ではないかもしれませんが、感傷と黄昏から秋を連想してカレンダー10月の曲に選びました。

「Promenade」は「散歩」ともとれますが、独断で「散歩道」としたのは、昨年秋にカレンダー選曲と並行して企画していた11月のカフコンスが「本郷のイチョウの綺麗な季節に秋らしい曲を」というコンセプトで、脳内が「黄葉の並木道」のイメージでいっぱいだったからです(笑) そしてその時のタイトル「秋の日のファゴットの溜息の...」もヴェルレーヌネタでした(この回のデュボワは別人です)。

ちなみにヴェルレーヌつながりのドビュッシー「ベルガマスク組曲」第3曲「月の光」のタイトルも、元々はこの「感傷的な散歩(道)」だったそうです。「月の光」は月明かりと噴水のイメージが定着していますが、言われてみれば夕陽と池のようでもありますね。


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今月の演奏メニュー

2017年11月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第130回
トリオのひととき〜感傷的な散歩道

デュボワ「感傷的な散歩道」
ヴィドール「三重奏曲 op.19」

本郷幸子(ヴァイオリン)
任炅娥(チェロ)
川北祥子(ピアノ)

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デュエットでした...2017-11-21

今週末のカフコンスはヴァイオリン、チェロ、ピアノによる「トリオのひととき〜感傷的な散歩道」で、10月のカレンダーでもデュボワの「感傷的な散歩道」をピアノトリオとご紹介していたのですが、楽譜の表紙には「ピアノ伴奏を伴うヴァイオリンとチェロのためのデュエット」と書かれていた事に今更ながら気づきました...orz (言われてみれば、特に主部ではピアノがアルペジオの伴奏型ばかりかも...)もしかしたら、この曲を献呈されている2人のコンセルヴァトワール教授というのがヴァイオリンとチェロの奏者で、2人のために作曲し(始めたがトリオ的な作品となっ)たのかもしれません(ちなみに同年のピアノトリオ第1番は、初演でピアノを担当したサンサーンスに献呈されています)。

気になって他の曲の編成の表記もいろいろ見ていたら、ヴィドールの「アルザスの夕べ op.52」では「ヴァイオリンとチェロにピアノの伴奏を伴うトリオ」となっていたので(こちらも2人の方に献呈)、デュボワもデュエットとピアノによる三重奏ということで...


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今週末の演奏メニュー

2017年11月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第130回
トリオのひととき〜感傷的な散歩道

デュボワ「感傷的な散歩道」
ヴィドール「三重奏曲 op.19」

本郷幸子(ヴァイオリン)
任炅娥(チェロ)
川北祥子(ピアノ)

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