10月の曲「感傷的な散歩道」2017-10-01

カレンダー今月の曲は「感傷的な散歩(道)」、サンサーンスと同世代のフランスの作曲家テオドール・デュボワによるピアノトリオで、タイトルはヴェルレーヌの同名の詩からの引用と思われます。


デュボワ「感傷的な散歩道」
本郷幸子(ヴァイオリン) 任炅娥(チェロ) 川北祥子(ピアノ)
2017年9月20日録音

Théodore Dubois (1837-1924)
Promenade sentimentale (1904)

Sachiko HONGO, violin
Kyong-a IM, cello
Sachiko KAWAKITA, piano


<カレンダープロジェクト・バックナンバー>
9月の曲「サイの夢」
8月の曲「夏」
7月の曲「ヴァカンス」
6月の曲「雨が降る」
5月の曲「風の中で」
4月の曲「桜の木」
3月の曲「ほほえむ春の優しい花よ」
2月の曲「トリプル・モカ・インダルジェンス」
1月の曲「スケーテイング・スマイリング」
カレンダープロジェクト始動!

夢の広がる楽器〜ワンマンなあなたへ2017-10-15

アコーディオンに触れたのは、小学生の時。いろいろな大きさと色があったように思う。調べると、アコーディオンは教育楽器のひとつであり、リコーダーやハーモニカなどと並んで小学校の音楽教育の場で扱われる楽器とされている。教育楽器とは子供の手でも扱え、教科書の曲が容易に演奏でき、合奏ができる楽器のことらしい(wikipedia)。なるほど。でも小学校のアコーディオンには鍵盤がついているだけだし、音を出すには蛇腹を膨らませなければならず、同じ鍵盤なら鍵盤ハーモニカの方がずっと操作しやすい。

しかし、更に調べてみると、本格的なアコーディオンはものすごい楽器なのであった!まず一人でメロディーと伴奏をつけることができる。持ち運んで好きなところで演奏できる。すなわち、歩き回ったりリズムを刻むこともできる。そして、演奏しながら話すことも歌うこともできる。 これは、たった一人で音楽劇を演技し演奏できてしまうということではないか!舞台の雰囲気に工夫を凝らす(照明や背景など)のはどなたかの手を借りるとしても、あとは指揮者不要、アンサンブル稽古不要、音出し可物件ならスタジオの予約も不要。ワンマン音楽家には持ってこいの楽器なのである。残念なのは重唱ができないこと、つまり登場人物との絡みができないことだけではないか。もしかすると、ギターの種類もワンマンで上手くいくかもしれない。

もう少し調べると、アコーディオンの一種にコンサティーナがあるが、これは「コンサート」に縮小辞をつけた愛称らしい。ちっちゃな演奏会。まさに、一人でなんでもできてしまうことを表しているのではないか。この度のクラシックアコーディオンの世界では、演奏しながら歌ったり語ったりすることはなさそうですが、なんだか想像が膨らみそうです。(渡辺有里香・ソプラノ)


--------------------------------------------------

今月の演奏メニュー

2017年10月29日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第129回
アコーディオンの世界
〜 the classical accordion in Japan

バッハ(マルチェッロ原曲)「協奏曲 BWV974」
 J.S.Bach: Concerto BWV974 (after A.Marcello)
デルベンコ「コラールプレリュード」
 E.Derbenko: Choral prelude
スカルラッティ「ソナタ K9 / K159 / K58」
 D.Scarlatti: Sonata K9 / K159 / K58
ピアソラ「アヴェマリア」
 A.Piazzolla: Ave Maria
ファンチェッリ「キューバの水彩画(ルンバの印象)」
 L.Fancelli: Acquarelli cubani (Impressioni di rumba)
他 予定

エツィオ・ギバウド(クラシックアコーディオン)
Ezio Ghibaudo (classical accordion)

--------------------------------------------------

持ち運べる楽器〜鍵盤楽器のライバルへ2017-10-20

アコーディオンのイメージは、やはり小学校と、ケンブリッジバスカーズ、そしてピアソラだ。

子供の頃テレビで見たケンブリッジバスカーズはアコーディオンと笛を自在に操る二人組。あんな風に公園や街角で演奏できたらどんなにステキかと憧れたが、小学校のアコーディオンは重くて厄介で、簡単なメロディーを弾くのもやっとだった。その上ボタンも操作するなんて未知の世界だ。近年のピアソラブームで注目されたバンドネオンに至ってはボタンしかなく、悪魔の楽器とまで呼ばれるほど習得が困難らしい。

自分の楽器への最大の不満が「持って行けない(無い場所では弾けない)こと」なので、持って行ける鍵盤楽器・アコーディオンは羨ましいと思いながら、とうてい弾けそうにないし、なんとなくクラシックとは縁遠い楽器のような気もしていた。

しかし今回はなんとバッハやスカルラッティも演奏するという。どちらもピアノのレパートリー。急にライバルが出現した気分だ。アコーディオンでバロックなんて想像した事もなかったが、「ポータブル・リードオルガン」とでも呼ぶべき楽器なのだから、きっと似合ってしまうのだろう。悔しいけれど、演奏がとても楽しみです。(川北祥子・ピアノ)


--------------------------------------------------

今月の演奏メニュー

2017年10月29日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第129回
アコーディオンの世界
〜 the classical accordion in Japan

バッハ(マルチェッロ原曲)「協奏曲 BWV974」
 J.S.Bach: Concerto BWV974 (after A.Marcello)
デルベンコ「コラールプレリュード」
 E.Derbenko: Choral prelude
スカルラッティ「ソナタ K9 / K159 / K58」
 D.Scarlatti: Sonata K9 / K159 / K58
ピアソラ「アヴェマリア」
 A.Piazzolla: Ave Maria
ファンチェッリ「キューバの水彩画(ルンバの印象)」
 L.Fancelli: Acquarelli cubani (Impressioni di rumba)
他 予定

エツィオ・ギバウド(クラシックアコーディオン)
Ezio Ghibaudo (classical accordion)

--------------------------------------------------