ペルゴレージのアリエッタ? ― 2016-11-24
雪ですね...(゚o゚;) 週末にはイチョウ並木をお散歩できる穏やかなお天気になってほしいです...
さて、変奏曲と言われれば原曲が知りたくなるし、原曲が歌なら歌詞も知りたくなります。今回演奏するヌッシオの「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲(1953)」は原曲情報が皆無だったので、曲探しのローラー作戦を発動したのが4週間前のこと。
ペルゴレージ(1710-36 伊)のオペラや声楽曲を2人して片っ端から調べたのですが、全く見つかりません。器楽曲にも範囲を広げ、3週間以上経過して、実はペルゴレージの主題だというのは嘘じゃないか(クライスラーのように)とまで疑い始めた頃、やっとたどり着いた真相は...
アルバネーゼ(歌手・作曲家 1729-1800 伊→仏)の1770年頃の作とされる「Que ne suis-je la fougère」、僕が彼女のふれるシダの葉だったら、と願う愛の歌でした。偽作だったとは!
ちなみにソル(ギター奏者・作曲家 1778-1839 西→仏)の「Que ne suis-je la fougèreによる序奏と変奏(1827)」では原曲はフランス古謡とされています。アルバネーゼが歌ってヒットするも作曲者については忘れられてしまったのでしょうか。きっとイタリアではペルゴレージの作として売り出された(ペルゴレージ作品が見つかったとなればベストセラーが見込めた)のでしょう。
ということで「おそらくアルバネーゼの作で、イタリアではペルゴレージ作とされ、フランスではフランス古謡とされるアリエッタ」が正解なようです。まあこの曲に限って言えばテーマからして不思議なアレンジがなされているのであまり関係なかったかもしれません。(K)
--------------------------------------------------
*今週末の演奏メニュー
2016年11月27日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第122回
秋の日のファゴットの溜息の...
P.M.デュボワ「ソナチネ・タンゴ」より 第1、4楽章
セーヴェルー「秋」
陳培勲「平湖秋月」*ピアノソロ
ヌッシオ「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲」
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)
--------------------------------------------------
さて、変奏曲と言われれば原曲が知りたくなるし、原曲が歌なら歌詞も知りたくなります。今回演奏するヌッシオの「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲(1953)」は原曲情報が皆無だったので、曲探しのローラー作戦を発動したのが4週間前のこと。
ペルゴレージ(1710-36 伊)のオペラや声楽曲を2人して片っ端から調べたのですが、全く見つかりません。器楽曲にも範囲を広げ、3週間以上経過して、実はペルゴレージの主題だというのは嘘じゃないか(クライスラーのように)とまで疑い始めた頃、やっとたどり着いた真相は...
アルバネーゼ(歌手・作曲家 1729-1800 伊→仏)の1770年頃の作とされる「Que ne suis-je la fougère」、僕が彼女のふれるシダの葉だったら、と願う愛の歌でした。偽作だったとは!
ちなみにソル(ギター奏者・作曲家 1778-1839 西→仏)の「Que ne suis-je la fougèreによる序奏と変奏(1827)」では原曲はフランス古謡とされています。アルバネーゼが歌ってヒットするも作曲者については忘れられてしまったのでしょうか。きっとイタリアではペルゴレージの作として売り出された(ペルゴレージ作品が見つかったとなればベストセラーが見込めた)のでしょう。
ということで「おそらくアルバネーゼの作で、イタリアではペルゴレージ作とされ、フランスではフランス古謡とされるアリエッタ」が正解なようです。まあこの曲に限って言えばテーマからして不思議なアレンジがなされているのであまり関係なかったかもしれません。(K)
--------------------------------------------------
*今週末の演奏メニュー
2016年11月27日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第122回
秋の日のファゴットの溜息の...
P.M.デュボワ「ソナチネ・タンゴ」より 第1、4楽章
セーヴェルー「秋」
陳培勲「平湖秋月」*ピアノソロ
ヌッシオ「ペルゴレージのアリエッタによる変奏曲」
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)
--------------------------------------------------
コメント
_ takataka ― 2016-11-24 18:34
_ K ― 2016-11-24 22:54
takatakaさん、こんにちは。
ヌッシオもペルゴレージ作と信じていたんだと思います。
この「Que ne suis-je la fougère」と同じ曲集に入っているらしい
「La bergère Célimène」(モーツァルトが変奏曲の主題に使用)
も、アルバネーゼ作/フランス古謡の2説あるようです。
今後ヌッシオ研究が盛んになるとも思えないので、
モーツァルト研究家の方々にぜひ解明していただきたいです。
ヌッシオもペルゴレージ作と信じていたんだと思います。
この「Que ne suis-je la fougère」と同じ曲集に入っているらしい
「La bergère Célimène」(モーツァルトが変奏曲の主題に使用)
も、アルバネーゼ作/フランス古謡の2説あるようです。
今後ヌッシオ研究が盛んになるとも思えないので、
モーツァルト研究家の方々にぜひ解明していただきたいです。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://cafconc.asablo.jp/blog/2016/11/24/8259027/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
アルバネーゼの名前も初めて知りました。