所感―ラヴェル「スペイン民謡」2022-05-08

この曲はもとの民謡を編曲するというコンクールに向けて作られた(編曲された)曲だという。とあるギタリストは、この曲をギターに編曲してみたところ苦労せず編曲できたらしい。確かにピアノ部分はギターの音色が想像できる。ラヴェルはバスクの人であることもあり、特徴を細微に捉えることができたのだろう。

ところで、歌詞に「ven」を二回、「van」を二回続けるところがあるが、この「v」、唇をかまずに「b」と発音するというのはスペイン語を勉強する時にまず衝撃を受けることの一つだと思う。普段歌う言語ではどちらかというと唇をかまずに「v」を発音してしまい、しまった、と思う方だが、今回は堂々と「b」と言ってよい(言わなければならない)のだ。ラクじゃないかと思いきや、いざ歌うと「v」を「b」で発音するのに自然と唇が抵抗する有様で非常に歌いにくく、様にならない。体に染みついた習慣とは恐ろしいものだ。また、フランス語やドイツ語の発音の規則は比較的すんなり体に入ってきたが、今まで勉強してこなかったスペイン語についてはちっとも身につかない。何度もメモを確認しなければならず、最後にはカタカナに頼ることも・・・。やはり勉強は若いうちに詰め込んでおくものだなあ、と改めて実感した次第。(渡辺)


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今月の演奏メニュー

2022年5月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第149回
民謡紀行〜バスクからスペインへ

ラヴェル「スペインの歌」
カントルーブ「バスク地方の歌(全5曲)」
トゥリーナ「ゲルニカの木」(ピアノソロ)
カステルヌオーヴォ=テデスコ「3つのセファルディの歌」
オブラドルス「スペインの古い歌」より
  Trova / Al amor / Oh, que buen amor /
  La guitarra sin prima / El tumba y lé

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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