情報のない「編曲コンクール」2022-05-13

ラヴェルの「スペインの歌」「フランスの歌」「イタリアの歌」「ヘブライの歌(Mejerke)」は「第5回 Maison du Lied de Moscou コンクールの入賞作(1910年)」として出版されています。このコンクールについては情報がほとんど見つかりませんが、わかったことをいくつか。

・フランスの作曲家Georges Alexandre(1850-1938)によるスコットランドの歌、フラマンの歌、ロシアの作曲家Alexander Olénin(1865-1944)によるロシアの歌、ラヴェル(1875-1937)の4曲が1910年にモスクワのJurgensonから出版されており、この7曲が入賞作?

・ラヴェルは「スコットランドの歌」も書いていて、作品リストには紛失されたものとしてフラマンの歌、ロシアの歌も載っている。

・Alexandreとラヴェルの「スコットランドの歌」は歌パートが全く同じなので、7つの民謡が譜面に起こされ(仏・露訳もつけられ)て配られ、各自ピアノのパートを作曲したのかも?(そうでなければラヴェルがコンクール後に他の入賞作の民謡も編曲してみたのかも?)

・1〜4回は不明、第6回は1912年?、何回まであったのかも毎回が編曲のコンクールだったのかも不明。もし編曲コンクールなら民謡編曲の宝庫になっていそうですが…

私が勝手に想像したのは、第5回コンクールではなく「Maison du Lied (de Moscou)」という催しの第5回に行われたコンクールで、3人(またはあと何人か)の作曲家の編曲した民謡が発表され、選集が出版されたのではと。どなたか正解をご存知の方、教えてください!(川北)


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今月の演奏メニュー

2022年5月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第149回
民謡紀行〜バスクからスペインへ

ラヴェル「スペインの歌」
カントルーブ「バスク地方の歌(全5曲)」
トゥリーナ「ゲルニカの木」(ピアノソロ)
カステルヌオーヴォ=テデスコ「3つのセファルディの歌」
オブラドルス「スペインの古い歌」より
  Trova / Al amor / Oh, que buen amor /
  La guitarra sin prima / El tumba y lé

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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