オーヴェルニュの山にて(カフコンス第126回) ― 2017-05-21
*曲目
カントルーブ「オーヴェルニュの歌」より *ソプラノ・ピアノ
Joseph Canteloube (1879-1957)
Chants d'Auvergne (1923-53)
Baïlèro バイレロ
Postouro, sé tu m'aymo 羊飼いの娘よ、もしお前が僕を好きなら
Tè, l'co, tè! 行け!犬よ、行け!
同「ヴァイオリンとピアノのための"山にて"」
Joseph Canteloube
Dans la montagne pour violon et piano (1904/33)
1.En plein vent (Prélude) 風の中で(前奏曲)
2.Soir 夕べ
3.Jour de fête 祭りの日
4.Dans les bois au printemps ~ Vers l'absente 春の森にて〜在りしものへ
(同「オーヴェルニュの歌 より 女房持ちはかわいそう」)
*出演
本郷幸子(ヴァイオリン)
川北祥子(ピアノ)
友情出演:渡辺有里香(ソプラノ)
*プログラムコメント
本日はカントルーブの代表作「オーヴェルニュの歌」から3曲と、習作の「山にて」を取り上げる。
「オーヴェルニュの歌」はカントルーブが故郷オーヴェルニュの民謡にオーケストラ伴奏を施した曲集。「バイレロ」では山で仲間と呼び交わす会話、「犬よ行け」では牧畜犬への命令の言葉も採譜している。
組曲(ソナタとも呼ばれる)「山にて」は、書簡で師ダンディの助言を受けながら故郷で完成された野心作。フランクからドビュッシーまで思わせる様々な書法を試しながら、全4曲(4楽章)は循環形式的に用いられた民謡風のモティーフによって統一されている。
*歌詞大意
「バイレロ」
─ 羊飼いさん、そっちは楽しくないでしょう?
─ ああ、楽しくないよ。おまえは?
─ 羊飼いさん、こっちの野は花がいっぱい、
群を連れてこちらへおいでなさいよ。
─ こっちはいい草があるぞ。
─ 羊飼いさん、間に川があって、渡って行けないわ。
─ じゃあ、こっちからおまえに会いにいくよ。
「羊飼いの娘よ、もしお前が僕を好きなら」
羊飼いの娘よ、もしお前が僕を好きなら
僕の悩みを減らしておくれ!
そしたらお前に服とすてきなエプロンをあげよう
他の羊飼いの娘たちは
そんなにすてきなのを持ってないだろう!
ティ・ウリ・ウリ・ウリ・ウリ・ウリ・ウラ・ラ…
羊飼いの娘よ、もしお前が僕を好きなら
僕の悩みを減らしておくれ!
そしたら咲いたばかりの花でできた首飾りをあげよう
他の羊飼いの娘たちは
そんなにすてきなのを持ってないだろう!
カササギの鳴き声がきこえる
─ かわいい人よ、目を覚ましなさい!
カササギなんて放っておけ、ヒナたちと一緒に!
それで僕らは二人の約束を守ろうよ
二人きりで愛し合う約束を!
「行け! 犬よ、行け!」
行け! 犬よ、行け! 雌牛を止めろ!
逃げるのが見えるだろ? おい!
おい、急げ急げ早く行け! 行け!
朱いのを連れ戻せ! 行け! プルルルル!
よくやった! もういいぞ!
戻って来い、戻って来い、戻って来い!
*ブログ
2017-05-23 ご来場ありがとうございました
2017-05-21 オーヴェルニュの山にて(カフコンス第126回)
2017-05-19 オーヴェルニュの風景
2017-05-15 オーヴェルニュの羊飼い
2017-05-11 オーヴェルニュの山にて
2017-04-27 カントルーブvol.7
2017-04-14 2017年5月・7月の演奏メニュー
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