6月の曲「雨が降る」2017-06-01

今年も半分までやってきました。そろそろ雨の季節ですね。今月の曲はクルト・ヴァイルがパリでマレーネ・ディートリッヒのために書いたという「雨が降る」です。


ヴァイル「雨が降る」
渡辺有里香(ソプラノ) 川北祥子(ピアノ)
2017年5月16日録音

Kurt Weill (1900-50)
Es regnet (1933)

Yurika WATANABE, soprano
Sachiko KAWAKITA, piano


<カレンダープロジェクト・バックナンバー>
5月の曲「風の中で」
4月の曲「桜の木」
3月の曲「ほほえむ春の優しい花よ」
2月の曲「トリプル・モカ・インダルジェンス」
1月の曲「スケーテイング・スマイリング」
カレンダープロジェクト始動!

2017年7月・8月(と10月)の演奏メニュー2017-06-18

ようやく梅雨らしいお天気になってきました。6月の曲「雨が降る」はもうお聴きいただけましたでしょうか?

さて、これからのカフコンスのお知らせです。7月9日は今年4回目のクラリネット特集。1〜3月には19世紀作品をとりあげてきましたが、今回は近代フランスの名曲プーランクのソナタをメインにしたプログラムです。


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2017年7月9日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第127回
デュオのひととき~クラリネットとピアノによる近代フランス音楽

ヴィドール「序奏とロンド」
ラヴェル「ハイドンの名によるメヌエット/
     ボロディン風/シャブリエ風」 *ピアノソロ
プーランク「クラリネットソナタ」
予定

相良麻衣子(クラリネット)
池山恵未(ピアノ)

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8月20日は夏のお化け屋敷をイメージした「ホーンテッド・カフェ」。オペラ「吸血鬼」のアリアや、お正月には縁起が良くないと見送った「死のファゴット」など、19世紀の秘曲を中心に演奏します。


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2017年8月20日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第128回
ホーンテッド・カフェ〜19世紀のホラー

マルシュナー「吸血鬼」より 吸血鬼のアリア
クロイツァー「死のファゴット」


藪内俊弥(バリトン)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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なお9月は未定ですが、10月は29日に(これも1月に予告していた)イタリアのクラシックアコーディオン奏者エツィオ・ギバウドさんによるリサイタルを予定しています。


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Sun. October 29, 2017 11:00am

Bach: Concerto BWV974 (after Marcello)
Solotarjow: Sonata no.3 (4th movement)
Palmer-Hughes: Variations based on the theme of Paganini

Ezio Ghibaudo (classical accordion)

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詳しい曲目や最新情報はこのブログでお知らせします。ご案内ハガキ郵送ご希望の方は istravin♪sky.email.ne.jp(♪を@に変更)までメールでお知らせください!

ラヴェル風2017-06-27

来週末7/9のカフコンスは「デュオのひととき~クラリネットとピアノによる近代フランス音楽」。ピアノソロではラヴェル(1875-1937)が他作曲家に寄せた3曲を演奏します。

「ハイドンの名によるメヌエット(1909)」は、音楽雑誌のハイドン没後100年企画の委嘱作。「H-A-Y-D-N」の綴りを音に置き換えた「シ-ラ-レ-レ-ソ」の音型で作曲する、というお題で、ラヴェルの他、ドビュッシー、デュカス、アーン、ダンディ、今回演奏するヴィドール、の作による6曲が掲載されました。

アルファベットから音への置き換えのルールは各種あり、ここではH以降も繰り返しラから当てはめ、Hだけはドイツ音名式に♮シとする、という方法が採られていますが、音名と直結する「B-A-C-H」や「G-A-D-E」に比べるとちょっと難解ですね...

「ボロディン風/シャブリエ風(1913)」は、師フォーレのクラスで知り合ったイタリアの作曲家カゼッラの「...風に (À la manière de...)」という曲集に参加したもの。「(ボロディン風)ワルツ」ではボロディンの2つのピアノ小品のモティーフを組み合わせてデフォルメ、「グノーの”ファウスト”の旋律による(シャブリエ風)パラフレーズ」では、題名通りグノーの旋律を用いてスタイルはシャブリエ、と一捻り効かせています。

カゼッラがネタにしたのはワーグナー、フォーレ(カフ第3回で演奏)、ブラームス、ドビュッシー、R.シュトラウス、フランク、ダンディ、という先人大作曲家たちですが、その中に「ラヴェル風」も登場するのは寄稿のお礼かそれとも友情の証でしょうか。「ラヴェル風」とラヴェルが他作曲家のスタイルで書いた作品とどちらがラヴェルらしいかも比べてみたいですね。ちなみに後年のラヴェルの「ラ・ヴァルス」はカゼッラとの2台ピアノで初演されました。


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次回の演奏メニュー

2017年7月9日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第127回
デュオのひととき~クラリネットとピアノによる近代フランス音楽

ヴィドール「序奏とロンド」
ラヴェル「ハイドンの名によるメヌエット/
     ボロディン風/シャブリエ風」 *ピアノソロ
プーランク「クラリネットソナタ」
予定

相良麻衣子(クラリネット)
池山恵未(ピアノ)

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