ヴォカリーズ集vol.62022-08-01

これまでのカフコンス151回のうち、シリーズ別の回数では9回のモーツァルトが最多、次に8回のカントルーブ、7回の「カフェコンセールの歌姫」、そして9月で6回目となる「ヴォカリーズ集」が続きます。

*これまでのヴォカリーズ集
vol.5 プロコフィエフ、ケックラン、※仏
vol.4 メトネル、ヴィエネル、トゥリーナ
vol.3 メトネル、グリエール、グラツィアート
vol.2 ディーリアス、ヴォーンウィリアムス、※仏
vol.1 サンサーンス、ラフマニノフ、プレヴィン、※仏

「※仏」は150曲以上あるフランスの「Répertoire moderne de vocalises-études(ヴォカリーズ練習曲の新しいレパートリー)」で、計11曲を演奏してきました。

今回はこれのイタリア版とも言えるリコルディ社出版の「Vocalizzi nello stile moderno(新しいスタイルのヴォカリーズ集)」の特集です。(つづく)


--------------------------------------------------

来月の演奏メニュー

2022年9月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第152回
ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編

リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より
チレア「テーマと変奏」
ポッツォーリ「ハバネラ風に」
ジョルダーノ「音階の練習/半音の練習」☆
カステルヌオーヴォ=テデスコ「ヴォカリーズエチュード*/
 パンとエコー/船乗りの嘆きのように/フォックストロットのテンポで」
ほか 予定 (*この1曲のみフランス出版)

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
☆ゲスト:宮本芽衣(ソプラノ)

--------------------------------------------------

イタリア編2022-08-09

クラシック音楽でヴォカリーズとは、歌詞なしで歌うことや、歌詞なしで歌うウォームアップや練習も指します。前者としては有名なラフマニノフのヴォカリーズをはじめ、協奏曲やソナタ、詩が手元になかったので歌詞なしで書かれたもの、先にヴォカリーズで書くという作曲法で言葉をつけずに完成とされたもの、等、色々なヴォカリーズ作品を演奏してきました。今回は後者の学習者向け曲集、イタリア・リコルディ社の「新しいスタイルのヴォカリーズ集(1929年)」の特集です。

歌の国イタリアにはコンコーネ等のヴォカリーズの教本が数多くありますが、20世紀に書かれたこのヴォカリーズ集は書名通り「近代的=新しいスタイル」なのが特徴。16人の作曲家による曲集なので、1冊を通じて技術を習得していくような「教本」「練習曲集」というよりも「教材集」と考えるのがいいのかもしれません。教材といっても「○○の練習」と題したものから演奏会で歌えそうなものまで、内容や難易度は様々です。

今回は16人中年長の3人と一番若いカステルヌオーヴォ=テデスコを取り上げます。

フランチェスコ・チレア(1866-1950)
ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948)
エットレ・ポッツォーリ(1873-1957)
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)

各曲についてはまた。


--------------------------------------------------

来月の演奏メニュー

2022年9月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第152回
ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編

リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より
チレア「テーマと変奏」
ポッツォーリ「ハバネラ風に」
ジョルダーノ「音階の練習/半音の練習」☆
カステルヌオーヴォ=テデスコ「ヴォカリーズエチュード*/
 パンとエコー/船乗りの嘆きのように/フォックストロットのテンポで」
ほか 予定 (*この1曲のみフランス出版)

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
☆ゲスト:宮本芽衣(ソプラノ)

--------------------------------------------------

チレアの変奏曲2022-08-20

今回特集するイタリア・リコルディ社「新しいスタイルのヴォカリーズ集(1929年)」は、高声用・中声用・低声用の3巻に16人の作曲家による1曲ずつを収録した曲集。最初に演奏するのは16人中最年長のフランチェスコ・チレア(1866-1950)の高声用で、ヴォカリーズならではの、声楽ではレアな変奏曲です(歌詞があると変奏が難しいからか、たとえばアダンの「きらきら星」の変奏曲も、音型が細かくなると歌詞がなくなってヴォカリーズになりますね)。


主題はプーランクの「ヴォカリーズエチュード」(1927年、フランスのヴォカリーズエチュード集に収録)にも似ていますが、チレアがこれを知っていたかどうかは不明。


変奏は3つだけで、学習者向けにちょっと手加減した感もあります(チレアはこの曲に変奏を追加してヴァイオリン用の「テーマと変奏」に編曲しているので、本人も物足りなかったのでは)。第2変奏は声楽的なルバート(テンポの揺れ)が面白くてオススメです。


--------------------------------------------------

来月の演奏メニュー

2022年9月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第152回
ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編

リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より
チレア「テーマと変奏」
ポッツォーリ「ハバネラ風に」
ジョルダーノ「音階の練習/半音の練習」☆
カステルヌオーヴォ=テデスコ「ヴォカリーズエチュード*/
 パンとエコー/船乗りの嘆きのように/フォックストロットのテンポで」
ほか 予定 (*この1曲のみフランス出版)

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
☆ゲスト:宮本芽衣(ソプラノ)

--------------------------------------------------