当時のトリオダンシュ2012-12-19

今回取り上げるオーリックとトマジは38年の作(前回のイベールとミヨーは35年作)です。トリオダンシュは「ファゴット奏者フェルナン・ウーブラドゥが1927年にトリオダンシュ・ド・パリという三重奏団を設立したのが始まり」で、「当時の作曲家が次々と作品を提供」して市民権を得たと言われており、ウーブラドゥがオペラ座首席になった35年頃にトリオダンシュもブレイクして新曲ラッシュを迎えたと考えられます。

編成がコンパクトなため、当時のトリオダンシュ作品の多くは性格的小品。良い意味で期待通りに各作曲家のキャラクターが表れているのも楽しさの一つではないでしょうか。クリスマス前のこの時期に聴くと、オーリックは賑わう街を闊歩するパリっ子達、トマジは素朴な村の古風なクリスマスが目に浮かぶようです。そんな2人の作風の違いも味わっていただけたらと思います。 (K)


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今週末の演奏メニュー

2012年12月23日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第98回
冬のトリオダンシュ

オーリック「三重奏曲」(全3曲)
フランセ「ディヴェルティメント」(全4曲)
ピアソラ「ブエノスアイレスの冬」
トマジ「田園のコンセール」(全5曲)

若木麻有(オーボエ)
荒木こずえ(クラリネット)
廣幡敦子(ファゴット)

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