ヴァイオリン・クラリネット・ピアノによるロシアの三重奏(カフコンス第78回)2011-01-23

*曲目

ハチャトゥリアン「三重奏曲」
Aram Khachaturian (1903-78)
Trio for clarinet, violin and piano (1932)
  1.Andante con dolore, molto espressione
   アンダンテ 悲しみをもって 非常に表情豊かに
  2.Allegro アレグロ
  3.Moderato モデラート

ストラヴィンスキー「兵士の物語」組曲
Igor Stravinsky (1882-1971)
"L'histoire du soldat" Suite pour clarinette, violon et piano (1919)
  1.Marche du soldat 兵士の行進
  2.Le violon du soldat 兵士のヴァイオリン
  3.Petit concert 小演奏会
  4.Tango - Valse - Rag タンゴ〜ワルツ〜ラグ
  5.Danse du diable 悪魔の踊り

(ストラヴィンスキー「パストラール」)


*出演

大橋裕子(クラリネット)
島﨑祐子(ヴァイオリン)
川北祥子(ピアノ)


*プログラムコメント

 ハチャトゥリアンはカフカス(コーカサス)の民族音楽の中で育ち、19歳で初めて西洋音楽を学んだ。モスクワ音楽院時代について本人が「私の東洋音楽の感覚が失われないよう配慮され」「民族的なものを持ち続けて創造を発展できた」と語っているように、在学中に書かれた「三重奏曲」も民族色豊かで独創的な作品。編成はドゥドゥーク(ダブルリードの管楽器)、民族楽器ケマンチェ(ヴァイオリンの祖)、ドール等(打楽器)を想定したものと言われ、各楽章は多彩なカフカス民謡的旋律が自由な変奏形式で綴られる。
 ストラヴィンスキーはバス歌手の父を持ち、早くからピアノと作曲を学んで、20代前半の三大バレエで既に世界的名声を得たが、第一次大戦でロシアを離れた後、革命によって財産を没収され、印税も途絶えた。その状況を打破するため、経済的にも上演しやすい小規模舞台作品として書かれたのが「兵士の物語」。ヴァイオリン(魂)をめぐる兵士と悪魔の物語はロシア民話を基にしたもの。組曲は作曲者自身による編曲。


*ブログ

2011-01-24 ご来場ありがとうございました
2011-01-23 ヴァイオリン・クラリネット・ピアノによるロシアの三重奏(カフコンス第78回)
2011-01-22 アンコール予告
2011-01-21 ロシアの三重奏
2011-01-12 卯年記念演奏会
2011-01-09 ロシアチョコレート
2011-01-01 カフコンス初ブログ

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