クラリネット・ホルン・ピアノによる三重奏~ライネッケ没後100年記念(カフコンス第77回)2010-12-05

*曲目

カール・ライネッケ「幻想小曲集」より *クラリネット・ピアノ
Carl Heinrich Reinecke (1824-1910)
Fantasiestücke für Klarinette und Klavier op.22 (1845)
  1.Allegretto アレグレット
  3.Deutscher Walzer: Molto moderato
   ドイツ風ワルツ:きわめて中庸に

同「三重奏曲 変ロ長調」*クラリネット・ホルン・ピアノ
Trio für Klavier, Klarinette und Horn op.274 (1905)
  1.Allegro アレグロ
  2.Ein Märchen: Andante 寓話:アンダンテ
  3.Scherzo: Allegro スケルツォ:アレグロ
  4.Finale: Allegro 終曲:アレグロ

(バーバー「Die Natali より Silent Night」)


*出演

大橋裕子(クラリネット)
嵯峨郁恵(ホルン)
川北祥子(ピアノ)


*プログラムコメント

 カール・ライネッケは11歳からピアノ奏者として(後にモーツァルト弾きの権威として)活躍し、13歳でのop.1を皮切りに1000曲以上を作曲し、20代から40年以上も教壇に立ってグリーグらを育て、30代からは35年間ゲヴァントハウス管弦楽団の常任指揮者を務め、また古典派音楽などに関する著作のほか、詩作、絵画まで評価されているという超人。作曲家としては、メンデルスゾーンやシューマンとブラームスの間の世代に位置し、初期のシューマン的タイトルを持つ「幻想小曲集op.22」から、最晩年の循環形式による大作「三重奏曲op.274」まで、長い生涯にわたってロマン派を貫いた。


*ブログ

2010-12-05 ライネッケ/バーバー生まれ変わり説??
2010-12-05 クラリネット・ホルン・ピアノによる三重奏~ライネッケ没後100年記念(カフコンス第77回)

ライネッケ/バーバー生まれ変わり説??2010-12-05

12/5のアンコールは、2010年の最後に記念イヤーの作曲家をもう一人、また12月ということで、バーバー(1910-81)の管弦楽作品「クリスマス」から「サイレントナイト」を選びました。この「サイレントナイト」、ホルンがおなじみの旋律を美しく奏でるものの、実は8分の7拍子。よく知ってる曲なのになんかヘン?と釈然としないものが残ってしまった方、ごめんなさい。

さてそのバーバーは1910年生まれの生誕100年ということで取り上げたのですが、ライネッケは1910年没。ちょうど入れ替わりなんだなあ、と、なんとなく調べてみると、ライネッケは1910年3月10日没、バーバーは1910年3月9日生まれでした。1日違いとは惜しい!でもさらに調べてみると、ライネッケはライプツィヒで没し、バーバーはウエストチェスターで誕生...ということは時差も考えると、ほとんど同じ日のようなものでは?もしかしたら生まれ変わり??

↑「作風が違いすぎる!」とつっこむ箇所です。でも保守派のライネッケだって、生まれ変わったら8分の7拍子で書いてみたいと思っていたかもしれませんよね?