ヴィオラカフェ(カフコンス第22回)2005-11-20

第12回荻窪の音楽祭(主催:「クラシック音楽を楽しむ街・荻窪」の会
共催:杉並区文化・交流協会 後援:杉並区/杉並区教育委員会
21世紀の荻窪を考える会)参加公演


*曲目

バルトーク「44の二重奏」より
Bela Bartok (1881-1945)
44 Duos (1931)
  No.28 Sorrow (生野・冨田)
  No.43 Pizzicato (加藤・生野)
  No.42 Arabian Song (森口・冨田)

ヴァインツィール「夜曲」
Max von Weinziel (1841-98)
Nachtstück Op.34 (1883)
(冨田・森口・加藤・生野)

J.S.Bach/野平一郎 (1953-)「4つのヴィオラのためのシャコンヌ」
Ciaccona 〜 Transcription de "Partita no.2 pour violon seul,
BWV.1004" de J.S.Bach pour quatre altos (2000)
(生野・加藤・森口・冨田)

(ブラームス「ヴィオラソナタ op.120-1 第2楽章」)


*出演

加藤大輔(ヴィオラ)
生野正樹(ヴィオラ)
冨田大輔(ヴィオラ)
森口恭子(ヴィオラ)


*プログラムコメント

 ヴィオラ四重奏という一見地味な中音域の同属楽器4本の響きというものに興味を持たれるだろうか。ヴァイオリンの華やかな音ともチェロの力強い響きとも違う、艶があり深みがある音のヴィオラ。しかもそんな楽器が4本!一体どんな響きがするのだろう…まずは2本でバルトークの二重奏。それぞれのタイトルはそのまま曲のキャラクターとなっているがそこには民謡のメロディがほぼそのまま用いられている。原曲は2つのヴァイオリンのためにかかれたものだが今日はヴィオラに合う少し陰をおびた(しかし活発な動きもある)曲をセレクトした。ヴァインツィールの夜曲はオリジナルがヴィオラ4本のために書かれた作品として注意を引く。夏の夜の甘いけだるさとそわそわした気分を感じさせるセレナーデである。弦楽四重奏でも演奏できるが、ここはやはりヴィオラ4本の均質な響きを楽しみたい。最後のバッハのシャコンヌは言わずと知れたヴァイオリンのための無伴奏パルティータ第2番の終曲でありヴァイオリンでも単独でよく演奏される曲である。冒頭の印象的な主題が64回にわたって変奏されてゆく壮大な展開であるが編曲者の言葉を借りると「バッハのスタイルの範疇でというわけにはいかなかったが、原曲の構造をいかし、添加するものを最小限に止めた編曲」であるようにヴィオラという同属楽器の密接な響きをベースに様々な奏法により原曲とはまた違った広がりを持って変奏がなされてゆく。


*カフノーツ

#19 The manna of the day.


*ヴィオラカフェが「すぎなみ学倶楽部・イベントとらの穴」で紹介されました。掲載ページはイラストをクリック↓(現在はリンク切れ)

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