次回プレヴィン予告 ― 2019-11-14
が、今回のピアノ曲は来月の予告を兼ねて、アメリカの子供のための作品を取り上げることにしました。アンドレ・プレヴィン(1929-2019)が自身の子供たちのために作曲した2つの曲集、「ピアノのための印象〜生徒のための20の小品(1964)」から、1.おはよう、3.公園での散歩、4.プードル、と、「マシューのピアノの本〜上級の生徒のための10の小品(1979)」から、3.(tenderly)、6.(fast and aggressive)、9.(thoughtful)、です。
「印象」は、プレヴィンの最初の奥さんでジャズ歌手のベティ・ベネットとの間に生まれたクラウディアとアリシアに贈られています。シューマンの「子供のためのアルバム」のような、子供に身近なタイトルを持つ曲集で、1分ほどの1ページの曲が中心。かわいらしいけれど所々現代的で、当時7歳くらいの小さな手ではちょっと届かないところもあるかもしれません。
「ピアノの本」は、3人目の奥さんで女優のミア・ファローとの間に生まれた、当時9歳くらいのマシューのために書かれました。上級の(advanced)といっても格段に難易度が上がるわけではありませんが、2〜4ページで2〜3分の曲が中心で、子供らしいタイトルはなくなり発想標語のみの、ブラームスやシューベルトの小品集を思わせるような渋い内容です。
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*今週末の演奏メニュー
2019年11月17日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第142回
こどものうたvol.2〜イマジネーションの世界
アーン「五つの小さな歌」(全5曲)
ヴィエネル「おはなしのうた」より
ラクダ、コウモリ、カンガルー、クマ、カメ、ペリカン
プーランク「くじびき」(全7曲)
プレヴィン「Impressions」より *ピアノソロ
同「Matthew's piano book」より *ピアノソロ
渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
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コメント
_ 釈千手 ― 2019-11-17 21:13
_ yw ― 2019-11-18 10:21
歌詞も曲調も、いろいろな雰囲気の曲が次々と並び、楽しく歌えました。
12月も楽しみですね!
_ 川北 ― 2019-11-19 21:34
「ぶらんこ」は弾くのも心地よくて、
ずっといつまでも弾き続けて
揺られていたくなるような曲でした。
プレヴィン本編の来月もお待ちいたしております!
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ピアノは最初の「ぶらんこ」、歌はヴィエネルの「カメ」が印象に残りました。
「水差しの赤ちゃん」、アンコールの「妹がほしい」も楽しい歌ですね。
12月も楽しみにしています。