持ち運べる楽器〜鍵盤楽器のライバルへ2017-10-20

アコーディオンのイメージは、やはり小学校と、ケンブリッジバスカーズ、そしてピアソラだ。

子供の頃テレビで見たケンブリッジバスカーズはアコーディオンと笛を自在に操る二人組。あんな風に公園や街角で演奏できたらどんなにステキかと憧れたが、小学校のアコーディオンは重くて厄介で、簡単なメロディーを弾くのもやっとだった。その上ボタンも操作するなんて未知の世界だ。近年のピアソラブームで注目されたバンドネオンに至ってはボタンしかなく、悪魔の楽器とまで呼ばれるほど習得が困難らしい。

自分の楽器への最大の不満が「持って行けない(無い場所では弾けない)こと」なので、持って行ける鍵盤楽器・アコーディオンは羨ましいと思いながら、とうてい弾けそうにないし、なんとなくクラシックとは縁遠い楽器のような気もしていた。

しかし今回はなんとバッハやスカルラッティも演奏するという。どちらもピアノのレパートリー。急にライバルが出現した気分だ。アコーディオンでバロックなんて想像した事もなかったが、「ポータブル・リードオルガン」とでも呼ぶべき楽器なのだから、きっと似合ってしまうのだろう。悔しいけれど、演奏がとても楽しみです。(川北祥子・ピアノ)


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今月の演奏メニュー

2017年10月29日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第129回
アコーディオンの世界
〜 the classical accordion in Japan

バッハ(マルチェッロ原曲)「協奏曲 BWV974」
 J.S.Bach: Concerto BWV974 (after A.Marcello)
デルベンコ「コラールプレリュード」
 E.Derbenko: Choral prelude
スカルラッティ「ソナタ K9 / K159 / K58」
 D.Scarlatti: Sonata K9 / K159 / K58
ピアソラ「アヴェマリア」
 A.Piazzolla: Ave Maria
ファンチェッリ「キューバの水彩画(ルンバの印象)」
 L.Fancelli: Acquarelli cubani (Impressioni di rumba)
他 予定

エツィオ・ギバウド(クラシックアコーディオン)
Ezio Ghibaudo (classical accordion)

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