夢の広がる楽器〜ワンマンなあなたへ2017-10-15

アコーディオンに触れたのは、小学生の時。いろいろな大きさと色があったように思う。調べると、アコーディオンは教育楽器のひとつであり、リコーダーやハーモニカなどと並んで小学校の音楽教育の場で扱われる楽器とされている。教育楽器とは子供の手でも扱え、教科書の曲が容易に演奏でき、合奏ができる楽器のことらしい(wikipedia)。なるほど。でも小学校のアコーディオンには鍵盤がついているだけだし、音を出すには蛇腹を膨らませなければならず、同じ鍵盤なら鍵盤ハーモニカの方がずっと操作しやすい。

しかし、更に調べてみると、本格的なアコーディオンはものすごい楽器なのであった!まず一人でメロディーと伴奏をつけることができる。持ち運んで好きなところで演奏できる。すなわち、歩き回ったりリズムを刻むこともできる。そして、演奏しながら話すことも歌うこともできる。 これは、たった一人で音楽劇を演技し演奏できてしまうということではないか!舞台の雰囲気に工夫を凝らす(照明や背景など)のはどなたかの手を借りるとしても、あとは指揮者不要、アンサンブル稽古不要、音出し可物件ならスタジオの予約も不要。ワンマン音楽家には持ってこいの楽器なのである。残念なのは重唱ができないこと、つまり登場人物との絡みができないことだけではないか。もしかすると、ギターの種類もワンマンで上手くいくかもしれない。

もう少し調べると、アコーディオンの一種にコンサティーナがあるが、これは「コンサート」に縮小辞をつけた愛称らしい。ちっちゃな演奏会。まさに、一人でなんでもできてしまうことを表しているのではないか。この度のクラシックアコーディオンの世界では、演奏しながら歌ったり語ったりすることはなさそうですが、なんだか想像が膨らみそうです。(渡辺有里香・ソプラノ)


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今月の演奏メニュー

2017年10月29日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第129回
アコーディオンの世界
〜 the classical accordion in Japan

バッハ(マルチェッロ原曲)「協奏曲 BWV974」
 J.S.Bach: Concerto BWV974 (after A.Marcello)
デルベンコ「コラールプレリュード」
 E.Derbenko: Choral prelude
スカルラッティ「ソナタ K9 / K159 / K58」
 D.Scarlatti: Sonata K9 / K159 / K58
ピアソラ「アヴェマリア」
 A.Piazzolla: Ave Maria
ファンチェッリ「キューバの水彩画(ルンバの印象)」
 L.Fancelli: Acquarelli cubani (Impressioni di rumba)
他 予定

エツィオ・ギバウド(クラシックアコーディオン)
Ezio Ghibaudo (classical accordion)

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