魔王が子供に身バレしてる件 ― 2017-07-30
19世紀の歌曲を代表するホラー題材といえば「魔王」。以前に演奏したシュポアはヴァイオリンの助奏が魔王を表し、高笑いのような後奏も印象的でした。今回取り上げるのは、バラード(物語詩に作曲された歌曲)を得意とするレーヴェの、渋めの魔王です。
もちろんシューベルトが一番の名曲なのでしょうが、あの連打は激走しすぎ(お父さんプロ騎手?それに重体の子供をそんなに激しく揺さぶっていいのでしょうか?)な気もする私は、レーヴェのトレモロは緊迫感ありつつ激しすぎず、霧立つ森のようで、けっこう好きです。シュポアは馬がのんびりすぎにも思えましたが、歩きにくい近道ならリアルなのかも。
レーヴェは魔王の豹変からの子供の台詞のたたみかけもちょっとイイです。その子供の最後の台詞は、シューベルトは叫んでいるのに対し、シュポアは弱々しく歌って息を引き取るかのよう、レーヴェは最初はたたみかけ、歌詞を繰り返して2回目は弱くなるという合わせ技で、ここも聴き比べポイントです。
ところで3作とも魔王はまず長調で優しく誘い、最後には短調になって力ずくで連れていきますが、子供には最初から魔王だとバレて怖がられてます。演技力が勝負の歌曲なのに、魔王自身の演技力は低すぎ... まあ最初から力ずくではドラマになりませんが。
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*次回の演奏メニュー
2017年8月20日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第128回
ホーンテッド・カフェ〜19世紀のホラー
マルシュナー オペラ「吸血鬼」より 吸血鬼のアリア
レーヴェ「幽霊の生活/魔王」
クロイツァー「死のファゴット」
他
藪内俊弥(バリトン)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)
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もちろんシューベルトが一番の名曲なのでしょうが、あの連打は激走しすぎ(お父さんプロ騎手?それに重体の子供をそんなに激しく揺さぶっていいのでしょうか?)な気もする私は、レーヴェのトレモロは緊迫感ありつつ激しすぎず、霧立つ森のようで、けっこう好きです。シュポアは馬がのんびりすぎにも思えましたが、歩きにくい近道ならリアルなのかも。
レーヴェは魔王の豹変からの子供の台詞のたたみかけもちょっとイイです。その子供の最後の台詞は、シューベルトは叫んでいるのに対し、シュポアは弱々しく歌って息を引き取るかのよう、レーヴェは最初はたたみかけ、歌詞を繰り返して2回目は弱くなるという合わせ技で、ここも聴き比べポイントです。
ところで3作とも魔王はまず長調で優しく誘い、最後には短調になって力ずくで連れていきますが、子供には最初から魔王だとバレて怖がられてます。演技力が勝負の歌曲なのに、魔王自身の演技力は低すぎ... まあ最初から力ずくではドラマになりませんが。
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*次回の演奏メニュー
2017年8月20日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
cafconc第128回
ホーンテッド・カフェ〜19世紀のホラー
マルシュナー オペラ「吸血鬼」より 吸血鬼のアリア
レーヴェ「幽霊の生活/魔王」
クロイツァー「死のファゴット」
他
藪内俊弥(バリトン)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)
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