サックスカフェ(カフコンス第34回) ― 2007-01-28
*曲目
フランセ「小四重奏曲」
Jean Françaix (1912-97)
Petit Quatuor pour Saxophones (1935)
1.Gaguenardise 冷やかし
2.Cantilène カンティレーヌ
3.Sérénade comique 滑稽なセレナーデ
エスケッシュ「タンゴ・ヴィルトゥオーゾ」
Thierry Escaich (1965-)
Tango Virtuoso (1991)
ラヴェル「クープランの墓」より
Maurice Ravel (1875-1937)
Le Tombeau de Couperin
Prélude プレリュード
Menuet メヌエット
Rigaudon リゴードン
*出演
伊藤あさぎ(ソプラノサクソフォン)
加藤里志(アルトサクソフォン)
杉田久子(テナーサクソフォン)
細川紘希(バリトンサクソフォン)
*プログラムコメント
サクソフォンは、ベルギー人のアドルフ・サックスが1840年代に発明し、フランスで特許を取った楽器。その抜群の運動性や表現力の高さ、魅力的なルックスから、フランス音楽にとても相性のいい楽器です。本日はサクソフォン四重奏のためのオリジナル作品からピアノ曲まで、フランスの作品を集めて演奏致します。
フランセの「サクソフォンのための小四重奏曲」は1935年の作品。第一楽章はホールでというよりは街頭で演奏するのが似合いそうな娯楽ムードに溢れた曲。スタッカートやアクセント、fffからpppまでのメリハリのきいたダイナミックレンジなど、随所に散りばめられた聴衆を喜ばせる為の効果的な小技が心憎い。第二楽章はソプラノを除いた三声で奏でるもの憂い歌。子守唄なのか、恋歌なのか、あえてソプラノを休ませることで前後の楽章との音色の対比を付けたあたりに、作曲者のセンスが光る。第三楽章は、何を盛り上がっているのやら四人のひそひそ話をこっそり盗み聞きしている気分になる。
エスケッシュは1965年生まれのオルガニストで、現在パリ高等音楽院教授。サクソフォンのための前衛的な作品も多い、注目の若手作曲家。
「クープランの墓」は言わずと知れたピアノの名曲。ラヴェルは、フランスの偉大なクラヴサンの大作曲家クープランへ捧げる、17〜18世紀の音楽形式と舞踏曲からなる組曲に着手していた最中に、フランス陸軍に召集されてしまう。1917年に除隊となったが、彼の周りにも戦争によって悲しい出来事が起こったため、彼はこの組曲に、第一次世界大戦で戦死した友を慈しむ気持ちをこめた。全六曲の中から本日は三曲をサクソフォン四重奏で演奏する。
フランセ「小四重奏曲」
Jean Françaix (1912-97)
Petit Quatuor pour Saxophones (1935)
1.Gaguenardise 冷やかし
2.Cantilène カンティレーヌ
3.Sérénade comique 滑稽なセレナーデ
エスケッシュ「タンゴ・ヴィルトゥオーゾ」
Thierry Escaich (1965-)
Tango Virtuoso (1991)
ラヴェル「クープランの墓」より
Maurice Ravel (1875-1937)
Le Tombeau de Couperin
Prélude プレリュード
Menuet メヌエット
Rigaudon リゴードン
*出演
伊藤あさぎ(ソプラノサクソフォン)
加藤里志(アルトサクソフォン)
杉田久子(テナーサクソフォン)
細川紘希(バリトンサクソフォン)
*プログラムコメント
サクソフォンは、ベルギー人のアドルフ・サックスが1840年代に発明し、フランスで特許を取った楽器。その抜群の運動性や表現力の高さ、魅力的なルックスから、フランス音楽にとても相性のいい楽器です。本日はサクソフォン四重奏のためのオリジナル作品からピアノ曲まで、フランスの作品を集めて演奏致します。
フランセの「サクソフォンのための小四重奏曲」は1935年の作品。第一楽章はホールでというよりは街頭で演奏するのが似合いそうな娯楽ムードに溢れた曲。スタッカートやアクセント、fffからpppまでのメリハリのきいたダイナミックレンジなど、随所に散りばめられた聴衆を喜ばせる為の効果的な小技が心憎い。第二楽章はソプラノを除いた三声で奏でるもの憂い歌。子守唄なのか、恋歌なのか、あえてソプラノを休ませることで前後の楽章との音色の対比を付けたあたりに、作曲者のセンスが光る。第三楽章は、何を盛り上がっているのやら四人のひそひそ話をこっそり盗み聞きしている気分になる。
エスケッシュは1965年生まれのオルガニストで、現在パリ高等音楽院教授。サクソフォンのための前衛的な作品も多い、注目の若手作曲家。
「クープランの墓」は言わずと知れたピアノの名曲。ラヴェルは、フランスの偉大なクラヴサンの大作曲家クープランへ捧げる、17〜18世紀の音楽形式と舞踏曲からなる組曲に着手していた最中に、フランス陸軍に召集されてしまう。1917年に除隊となったが、彼の周りにも戦争によって悲しい出来事が起こったため、彼はこの組曲に、第一次世界大戦で戦死した友を慈しむ気持ちをこめた。全六曲の中から本日は三曲をサクソフォン四重奏で演奏する。
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