2匹目の子犬の乱入2022-06-16

ショパンのかなりの助けを借りて、アムラン作曲
「還暦祝い〜60歳の作曲家たち」で取り上げる5人の作曲家のうち、アムランとハフはピアニストで、超絶技巧の自作ピアノ曲でも知られています。どちらも弾くのは難しいのですが、ハフの編曲はいつも綺麗で、アムランは時折斬新だったりします。

今回演奏するアムラン作品は、「分」と「秒」のダジャレのような「The minute waltz, in seconds(2012年)」です。「Minute waltz」とは英語圏でのショパンの「子犬のワルツ」の呼び名で、「1分」と誤解もされますが本来は「小さな(マイニュート)ワルツ」の意味、そして「in seconds」は「2度で」の意味です。2度というのは隣り合った音なので不協和音が続きます。

アムランは友人のピアニストらとピアノの妙技について話していてホフマンの「3度によるMinute waltz」が話題に挙がり、同時にカプースチンの「2度の練習曲」が頭に浮かんで、2つを合体させてみようと思い立ったそうです。難しさを掛け合わせようというわけですね。

難しさを掛け合わせて不協和音が続く1分または小さなワルツなんて弾きたいとは思わないのですが、日本ではこの曲は「子犬のワルツ」。「子犬のワルツ」に子犬がもう1匹乱入して2匹くっついてじゃれ合っている、と想像したら、急にとても可愛らしい曲に思えて、挑戦してみることにしました! が、やはり難しいです…(川北)


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来週末の演奏メニュー

2022年6月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
※この回に限り、当日60歳の方は無料でご入場いただけます!

cafconc第150回
還暦祝い〜60歳の作曲家たち

アムラン「子犬のワルツ」(ピアノソロ)
ハフ「ブリッジウォーター」(ファゴットとピアノ)
リーバーマン「優しい声が消えても」他(ソプラノとピアノ)
シルヴェストリーニ「カプシーヌ通り」他(オーボエソロ)
シュナイダー「フルートソナタ」(フルートとピアノ)

川北祥子(ピアノ)
江草智子(ファゴット)
柳沢亜紀(ソプラノ)
荒木良太(オーボエ)
中村淳(フルート)

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