白樺・楡2014-02-15

樹の曲集といえば最初に思いつくのがシベリウス(1865−1957)のピアノ小品集op.75(1914)。5曲全てが樹木の表題を持つことから「樹の組曲」という通称で呼ばれます(花の5曲組op.85は通称「花の組曲」)。今回はピアノとファゴットで1曲ずつ、第4曲「白樺」と第5曲「楡」を演奏します。

このような性格的小品はそもそも作曲者や国の特色が表れやすいものですが、風景や自然を題材にした作品からはなおのこと、その国の空気がストレートに感じられるように思います。

ちなみにこの曲集の1曲目は「ピヒラヤの花咲く頃」というタイトルで、ひと昔前までは未知の植物の名の響きにも異国を感じていた気がします。今は「ピヒラヤ」がどんな花なのかもググれば即わかってしまう時代になりましたが、時にはPCを閉じて音の中の風景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

(というわけで?今回、曲名は慣例の邦訳を使用し、植物学的な裏付けはありませんのでご了承を。)

ところで関東はこのところ週末ごとに雪ですが、来週末はどうなるのでしょう。カフコンスの会場は窓から外も見えるので、雪をバックに「楡」を演奏できたらステキですが、電車が止まるのはちょっと大変ですし、当日は東京マラソンも行われますし...


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今月の演奏メニュー

2014年2月23日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第107回
樹木のカタログ

アイアランド「緑の道」
  桜の木/糸杉/棕櫚と山査子 (pf)
ウィリアムズ「聖なる木」より
  来世の樫/魔女の木 (fg)
シベリウス「樹の組曲 op.75」より
  白樺 (pf)/楡 (fg)
ほか

江草智子(ファゴット)
渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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