樹木のカタログ（カフコンス第107回） ― 2014-02-23
＊曲目
アイアランド「緑の道」＊ピアノ
John Ireland (1879-1962)
Green ways (1937)
1.The cherry tree 桜の木
2.Cypress 糸杉
3.The palm and may 棕櫚と山査子
ウィリアムズ「五つの聖なる木」より ＊ファゴット
John Williams (1932-)
The five sacred trees (1992)
1.Eó mugna 来世の樫
2.Tortan 魔女の木
ヴォーンウィリアムズ「リンデの草地」＊ソプラノ
Ralph Vaughan Williams (1872−1958)
Linden Lea (1901)
グレインジャー「タイムの小枝」（民謡編曲）＊ソプラノ
Percy Grainger (1882−1961)
The sprig of thyme (1920)
クィルター「フクシアの木」（民謡編曲）＊ソプラノ
Roger Quilter (1877−1953)
The fuchsia tree (1923)
シベリウス「木の組曲」より
Jean Sibelius (1865-1957)
Träden op.75 (1914)
4.Björken 白樺 ＊ピアノ
5.Granen 楡 ＊ファゴット
ドリング「柳の歌」（民謡編曲）＊ソプラノ
Madeline Dring (1923-77)
Willow song (1960)
同「緑の木陰で」＊ソプラノ
Under the greenwood tree (1944)
（ディーリアス「唐檜の木」）
＊出演
江草智子（ファゴット）
渡辺有里香（ソプラノ）
川北祥子（ピアノ）
＊歌詞等大意
「緑の道」
花の盛りを見るのに 50回の春では足りない
だから林へ行こう 雪をまとった桜を見に
（Ａ.Ｅ.ハウスマン）
来たれ 死よ
そして悲しい糸杉の中に私を横たえておくれ
（Ｗ.シェイクスピア）
棕櫚や山査子は村の家々を賑わす
（Ｔ.ナッシュ）
「リンデの草地（Ｗ.バーンズ）」
森の中の、花いっぱいの草地
苔むしたカシの木のそばで
光る草の葉や木の影が
足元で揺れている
鳥たちは頭上で歌い
川底で流れが泡立っている
そこに私のために リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいる
この間芽吹いた葉も
雑木林に紛れ
彩る鳥たちも歌をひそめた
木の上で
茶色い葉のついた実は赤く熟れ
雲ひとつない太陽のもとで
私のための実をつけて リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいる
人々には金儲けをさせておこう
暗室のような町で
私は気難しい親方など恐れないし
私のしかめ面にも誰も気をとめない
私は自由に遠くへ行けるし
また故郷への道を選んでもいい
私のための リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいるところへ
「タイムの小枝」
私はタイムの小枝をもっていた
枝は日ごとに繁った
不実な若者が私に言い寄ってくるまでは
彼はそのタイムを全て盗んでいった
庭師がそばにいたので
私に花を選んでほしいと頼んだ
ユリ、スミレ、ナデシコを選んでくれたが
私はどれも断った
タイムは一番かわいらしいもの
時は過ぎ去り
すべてのものを終わりへ導く
そして私の時も過ぎ去っていく
エールを飲むのはすてきなこと
ワインを飲むのもすてきなこと
でも若い男性のそばに座るのがもっとすてき
私の心を勝ち取った人のそばに
「フクシアの木」
猟師が私のクロウタドリを捉えたらどうしよう？
太陽が海の縁から顔を見せる
私のクロウタドリよ 目を覚まして！
紅いフクシアの木から私に歌っておくれ！
猟師が私のクロウタドリを捉えたらどうしよう？
山々は海の鳥たちで白くなる
でも見捨てられた庭では
私が紅いフクシアの木の傍らで一日中泣いているだろう
「柳の歌」
哀れな女が鈴懸の木の下に座り 嘆いていた
手を胸にあて 額を膝にのせて
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
女は嘆いていた 歌い 泣きながら
もう何の希望もない 真の愛が去ってしまったから
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
柳の冠をつけましょう 愛が消えてしまったから
捨てられた恋人に相応しい冠を
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
「緑の木陰で（Ｗ.シェイクスピア）」
緑の森の木の下で
僕と横になりたい人
楽しい歌を
小鳥と歌いたい人は
此処へおいで
此処に
敵はいない
冬と荒天を除けば
野望を捨てて
太陽の下で暮らしたい人
食べるものだけを求め
得られた物だけで満たされる人は
此処へおいで
此処に
敵はいない
冬と荒天を除けば
＊ブログ
2014-02-27 ご来場ありがとうございました
2014-02-23 樹木のカタログ（カフコンス第107回）
2014-02-22 アンコール予告
2014-02-21 樫・トネリコ（ニワトコ？）
2014-02-20 桜・糸杉・棕櫚・山査子
2014-02-17 林檎・タイム・フューシャ・柳
2014-02-15 白樺・楡
2014-02-04 樹木のカタログ
2014-01-01 謹賀新年
アイアランド「緑の道」＊ピアノ
John Ireland (1879-1962)
Green ways (1937)
1.The cherry tree 桜の木
2.Cypress 糸杉
3.The palm and may 棕櫚と山査子
ウィリアムズ「五つの聖なる木」より ＊ファゴット
John Williams (1932-)
The five sacred trees (1992)
1.Eó mugna 来世の樫
2.Tortan 魔女の木
ヴォーンウィリアムズ「リンデの草地」＊ソプラノ
Ralph Vaughan Williams (1872−1958)
Linden Lea (1901)
グレインジャー「タイムの小枝」（民謡編曲）＊ソプラノ
Percy Grainger (1882−1961)
The sprig of thyme (1920)
クィルター「フクシアの木」（民謡編曲）＊ソプラノ
Roger Quilter (1877−1953)
The fuchsia tree (1923)
シベリウス「木の組曲」より
Jean Sibelius (1865-1957)
Träden op.75 (1914)
4.Björken 白樺 ＊ピアノ
5.Granen 楡 ＊ファゴット
ドリング「柳の歌」（民謡編曲）＊ソプラノ
Madeline Dring (1923-77)
Willow song (1960)
同「緑の木陰で」＊ソプラノ
Under the greenwood tree (1944)
（ディーリアス「唐檜の木」）
＊出演
江草智子（ファゴット）
渡辺有里香（ソプラノ）
川北祥子（ピアノ）
＊歌詞等大意
「緑の道」
花の盛りを見るのに 50回の春では足りない
だから林へ行こう 雪をまとった桜を見に
（Ａ.Ｅ.ハウスマン）
来たれ 死よ
そして悲しい糸杉の中に私を横たえておくれ
（Ｗ.シェイクスピア）
棕櫚や山査子は村の家々を賑わす
（Ｔ.ナッシュ）
「リンデの草地（Ｗ.バーンズ）」
森の中の、花いっぱいの草地
苔むしたカシの木のそばで
光る草の葉や木の影が
足元で揺れている
鳥たちは頭上で歌い
川底で流れが泡立っている
そこに私のために リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいる
この間芽吹いた葉も
雑木林に紛れ
彩る鳥たちも歌をひそめた
木の上で
茶色い葉のついた実は赤く熟れ
雲ひとつない太陽のもとで
私のための実をつけて リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいる
人々には金儲けをさせておこう
暗室のような町で
私は気難しい親方など恐れないし
私のしかめ面にも誰も気をとめない
私は自由に遠くへ行けるし
また故郷への道を選んでもいい
私のための リンゴの木が
リンデの草地で低く傾いでいるところへ
「タイムの小枝」
私はタイムの小枝をもっていた
枝は日ごとに繁った
不実な若者が私に言い寄ってくるまでは
彼はそのタイムを全て盗んでいった
庭師がそばにいたので
私に花を選んでほしいと頼んだ
ユリ、スミレ、ナデシコを選んでくれたが
私はどれも断った
タイムは一番かわいらしいもの
時は過ぎ去り
すべてのものを終わりへ導く
そして私の時も過ぎ去っていく
エールを飲むのはすてきなこと
ワインを飲むのもすてきなこと
でも若い男性のそばに座るのがもっとすてき
私の心を勝ち取った人のそばに
「フクシアの木」
猟師が私のクロウタドリを捉えたらどうしよう？
太陽が海の縁から顔を見せる
私のクロウタドリよ 目を覚まして！
紅いフクシアの木から私に歌っておくれ！
猟師が私のクロウタドリを捉えたらどうしよう？
山々は海の鳥たちで白くなる
でも見捨てられた庭では
私が紅いフクシアの木の傍らで一日中泣いているだろう
「柳の歌」
哀れな女が鈴懸の木の下に座り 嘆いていた
手を胸にあて 額を膝にのせて
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
女は嘆いていた 歌い 泣きながら
もう何の希望もない 真の愛が去ってしまったから
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
柳の冠をつけましょう 愛が消えてしまったから
捨てられた恋人に相応しい冠を
おお 柳 歌っておくれ 青い柳よ
ああ 青い柳が私の冠になるでしょう
「緑の木陰で（Ｗ.シェイクスピア）」
緑の森の木の下で
僕と横になりたい人
楽しい歌を
小鳥と歌いたい人は
此処へおいで
此処に
敵はいない
冬と荒天を除けば
野望を捨てて
太陽の下で暮らしたい人
食べるものだけを求め
得られた物だけで満たされる人は
此処へおいで
此処に
敵はいない
冬と荒天を除けば
＊ブログ
2014-02-27 ご来場ありがとうございました
2014-02-23 樹木のカタログ（カフコンス第107回）
2014-02-22 アンコール予告
2014-02-21 樫・トネリコ（ニワトコ？）
2014-02-20 桜・糸杉・棕櫚・山査子
2014-02-17 林檎・タイム・フューシャ・柳
2014-02-15 白樺・楡
2014-02-04 樹木のカタログ
2014-01-01 謹賀新年
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