ソナタ集2021-11-02

長生きだったサンサーンス(1835-1921)は「85歳で人々は沈黙する権利を持つ、おそらく義務も」と引退をほのめかしましたが、翌1921年には「私は最後の力を、普段は顧みられることの稀な楽器のレパートリーの拡充にあてる」と6曲のソナタ集を構想し、「オーボエソナタop.166」「クラリネットソナタop.167」「ファゴットソナタop.168」を書き上げ、それぞれ親交のあった奏者に献呈しました。なお後半3曲にはコールアングレやフルートなどが考えられていたそうです。

ちなみにドビュッシー(1862-1918)も晩年に6曲のソナタ集を構想、最後の3年で3曲を完成させました。5曲目は「トランペット、クラリネット、ファゴット、ピアノのためのソナタ」の予定だったそうで、あと3年長生きしてあと3曲書いていたら、今回のカフコンスはきっと没後100年記念の2人のソナタ集になっていたと思います。


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今週末の演奏メニュー

2021年11月7日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第147回
サンサーンス没後100年に寄せて

サンサーンス「クラリネットソナタ op.167」
同「ファゴットソナタ op.168」
同「アルバムのページ op.169」(ピアノ曲)

大橋裕子(クラリネット)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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