明日開催です!2017-11-25

ヴィドール(1844-1937)は、デュボワと同じくフランスのオルガン奏者・作曲家・教育者・理論家で、デュボワが20代前半で作曲家としてローマ大賞を得たのに対し、ヴィドールはオルガン奏者として20歳で超絶技巧の演奏で脚光を浴びました。(当時のフランスは近代的で高機能なオルガンが教会やコンサートホールにも導入され始めた時期で、同世代の作曲家フランクやサンサーンス、フォーレらがオルガン奏者であることからも、オルガンへの注目度がうかがえます。)

作曲家としては10曲のオルガン交響曲(オーケストラ的な響きを持つ独奏オルガン曲)が代表作とされますが、初期の「三重奏曲op.19(1875年作曲)」も、きらびやかなオルガン曲に通じる華やかさ。ハンガリー系でアルザス出身、ベルギーでドイツ音楽を学んだヴィドールのルーツも現れていて、同世代のデュボワとはまた趣が異なります。

1月3月に続いて「どうしてあまり演奏されないのか不思議」な三重奏の佳曲をとりあげる明日のカフコンスに、秋の休日のひととき、黄葉の本郷をお散歩がてらお立ち寄りいただけたら幸いです。


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明日の演奏メニュー

2017年11月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第130回
トリオのひととき〜感傷的な散歩道

デュボワ「感傷的な散歩道」
ヴィドール「三重奏曲 op.19」(全4楽章)

本郷幸子(ヴァイオリン)
任炅娥(チェロ)
川北祥子(ピアノ)

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トリオのひととき〜感傷的な散歩道(カフコンス第130回)2017-11-26


*曲目

テオドール・デュボワ「感傷的な散歩道」
Théodore Dubois (1837-1924)
Promenade sentimentale; duetto pour violon et violoncelle avec accompagnement de piano (1904)

シャルル=マリー・ヴィドール「三重奏曲 変ロ長調」
Charles-Marie Widor (1844-1937)
Trio pour piano, violon et violoncelle op.19 (1875)
  1. Allegro
  2. Andante con moto quasi moderato
  3. Scherzo, vivace
  4. Presto

(ヴィドール「感傷的な散歩道 op.52-4」)


*出演

本郷幸子(ヴァイオリン)
任炅娥(チェロ)
川北祥子(ピアノ)


*プログラムコメント

 デュボワとヴィドールは19〜20世紀フランスのオルガン奏者・作曲家・教育者・理論家。デュボワ円熟期の作「感傷的な散歩道」は、小品ながら緻密に構築され、タイトルはヴェルレーヌからの引用と思われます(演奏時間約7分)。ヴィドール初期の「三重奏曲」は、華やかなオルガン交響曲にも通じる大作です(約30分)。同世代のフランクやサンサーンス、フォーレの陰で、現在では忘れられがちな二人の佳曲を、秋の休日のひととき、お愉しみいただければ幸いです。


*ブログ

2017-11-28 ご来場ありがとうございました
2017-11-26 トリオのひととき〜感傷的な散歩道(カフコンス第130回)
2017-11-25 明日開催です!
2017-11-21 デュエットでした...
2017-11-15 「感傷的な散歩道」リターンズ

ご来場ありがとうございました2017-11-28

11/26には「トリオのひととき〜感傷的な散歩道」へご来場ありがとうございました。昨年に続いてのセンチメンタルウォーク企画、いかがでしたでしょうか。当日の東大構内は綺麗な黄葉でした!

次回は来年の開催です。15周年を迎えるカフコンスを来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに金魚坂さんは今月で17周年だそうです!


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2018年2月の演奏メニュー(1月は未定です)

2018年2月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第131回
花のカタログ

ミヨー「花のカタログ」
他 予定

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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