ご来場ありがとうございました2022-09-19

昨日は大雨の中ご来場くださいまして本当にありがとうございました。ヴォカリーズ6回目にしてまた新たな発見がありました。早速イタリア編第2弾も考え始めています。

次回は12/11に、来年生誕100年を迎えるマデリーン・ドリングの特集の予定です。秋に追加もあるかもしれません。またこのブログでお知らせいたします。


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次回の演奏メニュー

2022年12月11日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第153回
マデリーン・ドリング〜生誕100年に先駆けて

ドリング「フルート・オーボエ・ピアノによる三重奏曲」
同「シェイクスピアによる歌曲集」より
同「オーボエ・ファゴット・ピアノによる三重奏曲」

中村淳(フルート)
荒木良太(オーボエ)
江草智子(ファゴット)
柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編(カフコンス第152回)2022-09-18


*曲目

イタリア・リコルディ社
『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より
Vocalizzi nello stile moderno (1929)

チレア「主題と三つの変奏」(高声用)
Francesco Cilea (1866-1950)
Tema con tre variazioni
  主題 moderato
  変奏1 Poco più mosso
  変奏2 Andante
  変奏3 Moderato

ポッツォーリ「ハバネラ風に」(中声用)
Ettore Pozzoli (1873-1957)
A guisa di Habanera

ジョルダーノ「半音の練習」(中声用)
同「音階の練習」(高声用)
Umberto Giordano (1867-1948)
Esercizio di semitoni
Esercizio di scale
 *ゲスト演奏

カステルヌォーヴォ=テデスコ「九月の空」
Mario Castelnuovo-Tedesco (1895-1968)
Cielo di settembre op.1 (1910)
 *ピアノソロ

同「ヴォカリーズ練習曲(ヘブライの歌)」
Mario Castelnuovo-Tedesco
Vocalise-ètude op.53 (1928)
 *フランス版ヴォカリーズ練習曲集より

同「パンとエコー」(高声用)
同「船乗りの弔歌のように」(低声用)
同「フォックス・トロットのテンポで」(中声用)
Mario Castelnuovo-Tedesco
Tre vocalizzi op.55 (1928)
  Pan ed Eco
  Come una nenia marinaresca
  Tempo di fox-trot

(ジョルダーノ「音階の練習」)


*出演

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:宮本芽衣(ソプラノ)


*プログラムコメント

 ヴォカリーズといえばラフマニノフの「ヴォカリーズ」やラヴェルの「ハバネラ形式のヴォカリーズ」がまず思い浮かびますが、後者はフランスのパリ音楽院が1906年から約30年にわたって国内外の作曲家に委嘱した150曲以上に及ぶ曲集「ヴォカリーズ練習曲の新しいレパートリー」に収められています。本日のカフコンスはそのイタリア版と言えるリコルディ社の「新しいスタイルのヴォカリーズ集」の特集です。

 「新しいスタイルのヴォカリーズ集」はイタリアの著名な作曲家16人が三曲ずつ(高声用、中声用、低声用)を一斉に作曲して出版されました。今回は、当時の大御所でこの曲集の中心人物だったであろう年長者三人と、最年少の新鋭を取り上げます。

 オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」等で有名な最年長チレアの高声用は、声楽では珍しい変奏曲。ピアノやソルフェージュの教本も書いているポッツォーリの中声用はハバネラで、フランス版ヴォカリーズ集への意識(対抗心?オマージュ?)も感じられます。

 「アンドレア・シェニエ」等のオペラで激情派とも呼ばれるジョルダーノの三曲は(意外にも?)学習者に寄り添った内容の練習曲です。本日は10代の若いゲストの演奏で二曲をお聴きいただきます。

 大先輩達から30歳若いカステルヌオーヴォ=テデスコは、既に海外にも進出し、フランスのヴォカリーズ集にも参加していました。フランス版は「ヘブライの歌」とも呼ばれ、彼のルーツであるユダヤの嘆きの歌を思わせます。(彼はスペイン系ユダヤ・セファルディの家系で、その後1939年にイタリアを脱出、アメリカへ渡ってハリウッドで活躍しました。)

 イタリア版の三曲は、それぞれ発想標語に加えて、イメージが膨らむような引用が楽譜の余白に書き添えられているのが特徴。「アンダンテ、牧歌風に」〈パンとエコー〉は、声が表すパンの笛をエコー役のピアノが模倣します。「とても静かに憂鬱に、船乗りの弔歌のように」にはペレアスとメリザンドからの台詞〈港を出ていくのは大きな帆の外国船〉、「フォックス・トロットのテンポで、風刺的に鋭く」にはカフェコンセールの人気歌手マイヨールの歌〈ああ、アメリカの音楽!〉が引用されています。

 ピアノ曲「九月の空」は、正式な作曲の勉強を始める前に15歳で書いた(とは思えない)作品で、ミュッセによる〈しかし九月の空は何と美しいのだろう…〉という一節が引用されています。


*ブログ

2022-09-19 ご来場ありがとうございました
2022-09-18 ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編(カフコンス第152回)
2022-09-17 明日開催です!
2022-09-14 カステルヌォーヴォ=テデスコの性格的小品
2022-09-06 ポッツォーリのハバネラ
2022-08-28 ジョルダーノの練習曲
2022-08-20 チレアの変奏曲
2022-08-09 イタリア編
2022-08-01 ヴォカリーズ集vol.6
2022-07-23 HAPPY BIRTHDAY チレア&ポッツォーリ!

明日開催です!2022-09-17

ヴォカリーズ第6弾です!声楽の学生(学習者)の教材として、あの有名な作曲家が、書いたのね!と嬉しくなってしまう事しばしば。

かつてイタリア留学中、入学要項や願書をいただきに、ある音楽院を訪ねた。「では奥の音楽院長室に行って」と言われ、緊張しながらお部屋をノック。白髭の巨大なダンブルドア風の学長にビクビク。「どこから来たか」「なぜここに入りたいのか」などいくつか面接のような質問され、「よし、君に願書を差し上げよう!」といただいて帰った思い出がある。今思えば、あの方は有名な作曲家かも!そうに違いない、という迫力でした。

そんなオーラを持つ(かもしれない)作曲家たちのヴォカリーズを歌わせていただきます。こんな難しい曲をいかに音楽的に歌うか、なんて入学試験に使われたかもしれませんね♪(震)
(柳沢)


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明日の演奏メニュー

2022年9月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第152回
ヴォカリーズ集vol.6〜イタリア編

リコルディ社『新しいスタイルのヴォカリーズ集』より
チレア「テーマと変奏」
ポッツォーリ「ハバネラ風に」
ジョルダーノ「半音の練習/音階の練習」☆
カステルヌオーヴォ=テデスコ「9月の空」(ピアノ曲)
「ヴォカリーズエチュード」(この1曲のみフランス出版)
「パンとエコー/船乗りの弔歌のように/フォックストロットのテンポで」
予定

柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
☆ゲスト:宮本芽衣(ソプラノ)

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