明後日開催です2019-11-15

今回のカフコンスは子どもに向けて作られた詩に作曲された曲を集めました。

子どもがいろいろな事象から抱くイマジネーションは本当にあっと驚くようなものや、なるほどと頷くようなものに満ちていると思います。

私が靴を片方、ホームから線路に落として恥ずかしかった話を幼い姪に話したところ、玄関にその靴があるのを見ては「この靴が、落ちたんでしょ?」と何度も何度も質問されたものですが、その言い方から、私が靴を落としたことよりも、その靴が落ちていったことが気になっていたように思えます。彼女の頭の中でどのような光景が広がっていたのでしょう。
子どもにとってはどんなものも主語になりうるのだなと思いました。

「五つの小さな歌」で選ばれている詩は、どれも具体的な描写で楽しみや希望や恐れが生き生きと描かれ、それぞれの状況をピアノが色付けてくれます。
「おはなしうた」では動物の詩から選びましたが、その動物から想像し得る雰囲気からフランス語の言葉遊びのような詩まであり、一曲も短くあれよあれよと目の前の場面が移り変わるのが面白いです。
「くじびき」は見てきたような(実際に見たのかも…)不思議なお話の中、最後の「四月の月」は平和へのメッセージにも聞こえます。しかし、それこそ未来を担う子どもに向けて語りたいこと、というプーランクの意図を感じます。

大人の曇った目をしばし忘れて歌いたいです。


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明後日の演奏メニュー

2019年11月17日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第142回
こどものうたvol.2〜イマジネーションの世界

アーン「五つの小さな歌」(全5曲)
ヴィエネル「おはなしのうた」より
  ラクダ、コウモリ、カンガルー、クマ、カメ、ペリカン
プーランク「くじびき」(全7曲)
プレヴィン「Impressions」より *ピアノソロ
同「Matthew's piano book」より *ピアノソロ

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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