母娘によるクリスマスの歌2018-11-25

プログラム後半は聖母マリアとクリスマスにちなんだ近代歌曲です。まず「アヴェマリア」は、古今の名作の中からピアソラを選びました。

「マリアの生涯」はマリアの生涯を描いたリルケの詩に作曲された歌曲集で、他にはあまり書かれていない「マリアのエリザベト訪問」の場面も歌いたいということで選曲しました。作曲者ヒンデミットの20代での初稿と50代での改訂版の比較が何かと論じられる作品ですが、今回改訂版で演奏するのは単に2人とも持っていた楽譜が改訂版だったという理由です(笑)いちおう比較してみますと、「マリアの訪問」では細部の整理に留まりますが、「キリストの誕生」では曲自体が全く異なり、祝祭的雰囲気を持つ改訂版のほうがアドベントコンサート向きかと...

「三つのクリスマスの歌」は、牧師の息子として生まれ、バッハのマタイ受難曲を拠り所としていたというマルタンの、家庭用の室内楽作品。15歳の娘へのクリスマスプレゼントとして書かれたそうで、シンプルな旋律を娘が歌い、マルタン夫人のフルートが華を添えたと想像されます(後に指揮者になった19歳の息子もいたはずなのですが、彼がピアノを弾いたのか、マルタンのピアノで息子は指揮をしたのでしょうか)。カフコンスでも母娘(マルタン家とは逆にソプラノの母とフルートの娘)の共演で演奏します!


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12月の演奏メニュー

2018年12月2日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第134回
アドベント・カフェ〜クリスマスの贈り物

バッハ「コーヒーカンタータ」より
  ああコーヒーの何と甘いこと
ロンベルク「フルート協奏曲 ロ短調」より
  第1楽章
ピアソラ「アヴェマリア」
ヒンデミット「マリアの生涯」(1948年版)より
  マリアの訪問/キリストの誕生
マルタン「クリスマスの三つの歌」
  贈り物/クリスマスの絵/羊飼い

石橋香緒里(ソプラノ)
石橋美時(フルート)
川北祥子(ピアノ)

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