20年前のシュナイダー2022-06-24

20年前のダニエルさん
シュナイダーはチューリッヒに生まれジュリアードで学んだ作曲家・サックス奏者で、現在はマンハッタンを拠点に活動しています。ジャズ奏者でもある彼の作品は、クラシックと多種多様な音楽が融合したハイブリッド音楽と呼べるでしょう。

「フルートソナタ」はジャズやラテンのテイストを持ちながら急緩急の3楽章のソナタの形をとり、全編ジャズ色が強い第1楽章も壮大なソナタ形式で書かれています。タイトルの「マンハッタナイト」とは生粋のマンハッタンっ子を指すそうです。

第2楽章「大気の弾性波を通して」の「大気の弾性波」とはおそらく「音」を表すのでしょう。四分音(半音の半分の音程)やうねる音形、グリッサンドによって、音波の浮遊感を感じさせます。

ロンド形式風の終楽章は「ブラジレラ(ブラジルの女性)」のタイトル通り、南米のリズムで楽しく一気に駆け抜けます。

このソナタはちょうど僕が生まれた年(1999年)に作曲されました。楽譜の表紙のシュナイダーさんの写真もおそらくまだ40歳位です。(中村)


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明後日の演奏メニュー

2022年6月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円
※この回に限り、当日60歳の方は無料でご入場いただけます!

cafconc第150回
還暦祝い〜60歳の作曲家たち

アムラン「子犬のワルツ」(ピアノソロ)
ハフ「ブリッジウォーター」(ファゴットとピアノ)
リーバーマン「優しい声が消えても」他(ソプラノとピアノ)
シルヴェストリーニ「カプシーヌ通り」他(オーボエソロ)
シュナイダー「フルートソナタ」(フルートとピアノ)

川北祥子(ピアノ)
江草智子(ファゴット)
柳沢亜紀(ソプラノ)
荒木良太(オーボエ)
中村淳(フルート)

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