グリーグとシベリウス2011-10-07

すみません!毎日のつもりが2日も放置してしまいました...そんなわけで(小出しもなにも)いきなりまとめですが、グリーグ(1843~1907)のソナタ3番(1886~7)、シベリウス(1865~1957)の協奏曲(1903~5)は、それぞれのヴァイオリン作品の代表作で、その編成にも両者の特徴を見ることができ*、どちらも純器楽曲である中に民族的な要素が表れている**、と言えるのではと思います。

*壮大な交響詩を得意とし(、器楽小品はあるが、大きな室内楽曲はなく)、ヴァイオリニストを志したこともあるシベリウスは、ヴァイオリン協奏曲を選択。叙情的な小品を持ち味とし、ピアニストとしても活躍したグリーグは、ヴァイオリンとピアノのソナタという形に協奏的効果も持ち込んだ。ちなみに今回3曲とりあげる「ペールギュント(1874~1902)」も、劇音楽向きではないと自覚していたグリーグが、イプセンからの依頼に戸惑いながら、民族的題材の意義を感じてチャレンジしたと言われる。

**あくまでもノルウェー的、フィンランド的なモティーフが表れるのみで、民謡をそのまま用いたわけではない。(次回11月カフは民謡特集です。)

簡単すぎるご紹介でしたが、説明のいらない名曲ということで...(- -;) ご来場をお待ちいたしております!


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今月の演奏メニュー

10月9日(日)11時~ 於:本郷・金魚坂
コーヒーつき 1,500円

duo passionate〜北欧の叙情と情熱

グリーグ「ペールギュント」より
 朝/アニトラの踊り*/山の魔王の宮殿にて* (*ピアノソロ)
シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」より第2楽章
グリーグ「ヴァイオリンソナタ 第3番op.45」全3楽章

道橋倫子(ヴァイオリン)
天野浩子(ピアノ)

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