クラリネットカフェvol.2(カフコンス第58回)2009-02-08

*曲目

ピアソラ「4人でタンゴ」
Astor Piazzolla
Four for Tango

ヒケティック「3つのラテンダンス」
Patrick Hiketick
3 Latin Dances
  1.Charanga di Xiomara Reyes
  2.Merengue Sempre di Aychem sunal
  3.Dansa Latino di Maria del Real

(ガーシュイン「アイガットリズム」)


*出演

左藤博之(クラリネット)
石井智子(クラリネット)
芹澤美帆(クラリネット)
渡邊一毅(バスクラリネット)


*プログラムコメント

 「4人でタンゴ」はアルゼンチンタンゴの巨人、ピアソラの作品。彼の作品の多くが様々な編成にアレンジされて演奏されています。作中何度も出てくる高音のグリッサンドや、各所に指定されている打撃音やスラップなどはヴァイオリンのサウンドを想定したものでしょう。4人の奏者それぞれに見せ場があり、非常に演奏難易度の高い曲です。
 ヒケティックはベルギーの作曲家。「3つのラテンダンス」は同じくベルギーのフランダースクラリネット四重奏の委嘱で書かれた作品で、3曲はそれぞれ3人のダンサーをイメージして書かれたそうです(一般に知られているのはアメリカで活躍するキューバ人バレエダンサー、シオマラ・レイエスのみのようです)。3曲ともラテンの香りが色濃く漂う曲で、聞きやすい曲ではありますが、演奏者には極度の身体的疲労を強いる難曲です。