秋のカフコンス2025-10-01


金魚坂の移転後、さらにマイペースに開催中のカフコンスですが、秋には2つの企画をご案内できることとなりました。

10月26日(日)は「アンヌと動物たち〜my favorite songs」。今回はテーマを設定せず、お気に入りの歌をご紹介しようという企画です。お薦めポイントはまたこのブログにて。ゲストのファゴット曲もお楽しみに。

11月15日(土)は「フルートとファゴットの競演vol.4」。前半はチック・コリアを中心としたクロスオーバー的な作品、後半は19世紀ヴィルトゥオーゾ作品、と、各種カッコいい曲を欲張って並べてみました。

芸術の秋、新・金魚坂でのカフコンスにぜひお出かけください!


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10〜11月の演奏メニュー
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2025年10月26日(日) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第168回
アンヌと動物たち〜my favorite songs

ラヴェル「クレマン・マロの2つのエピグラム」
エネスク「クレマン・マロの7つのシャンソン」
サティ「3つの無言歌」
コスマ「トリスタンの動物園」(全5曲)
ほか

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)

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2025年11月15日(土) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第169回
フルートとファゴットの競演vol.4

ストレング「ブレイクダウン」
バーンズ「リフ」
チック・コリア「三重奏曲」
モラッキ/トリアーニ「ヴェルディの主題による協奏的二重奏曲」
ほか予定

中村淳(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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はじめはラヴェルから2025-10-12

この秋のカフコンスのプログラムとして最初に浮かんだのは、私のレパートリーであるものの長年共演している川北さんとは演奏したことがなかったラヴェルの「クレマン・マロのエピグラム」でした。冬の雰囲気なので季節的には少し早いかと思いましたが、今年ラヴェルが生誕150年であることに気付き、心は決まりました。

これに合わせる曲として、まずはクレマン・マロの詩につけた他の曲がないか探したところ、ジョルジュ・エネスクに7つの詩を集めた歌曲集があることを知りました。恥ずかしながら私はこれまでエネスクを知らず、失敬なことにあまり期待せずに楽譜を見たのですが、とても素敵な曲集ですぐに気に入ってしまいました。また幸いなことに、これまた記念イヤーと言えそうな巳年の作曲家であったため、心は決まりました。

そこからが苦労し、上の二つは決まったものの、まだ演奏時間が足りなく、テーマもあれこれ考えました。クレマン・マロの詩に出てくるAnneという名前にちなんだ他の曲、秋なので記念イヤーの作曲家の秋の曲、ラヴェルとエネスクが学んだパリ音楽院仲間の曲…?どれもあまりパッとせず悶々と時間だけが経ち、もうテーマは諦めて好きな曲を並べようと開き直ったところ、最近抜粋で続けて演奏していて全曲やってみたかった「トリスタンの動物園」の作曲家コズマも巳年と気付きました。また、没後100年にはサティがいます。しかも「羊」「鳥」「馬」にまつわる題名のヴォカリーズを作曲しているではないですか。奇しくも動物括りの二曲ということで心は決まり、この秋のプログラム「アンヌと動物たち」が完成となりました。

実は経過の前後やもっと紆余曲折があったかと思いますが、もう思い出せません。ただ、今回は採用されませんでしたが今後に登場するかもしれないいろいろな曲に出会えたことは大きな収穫でした。しかし、なんでも調べられ過ぎる昨今、取捨選択に大きな技量がいることが改めて身に染みてわかりました。そういえば、AIにもどんなプログラムが考えられるか尋ねてみました。結果はあまりカフコンス的ではなかったのですが…多分質問の仕方がまずかったのだと思います。(でもAIはその後ものすごく活躍しました…続く)


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今月の演奏メニュー

2025年10月26日(日) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第168回
アンヌと動物たち〜my favorite songs

ラヴェル「クレマン・マロの2つのエピグラム」
エネスク「クレマン・マロの7つのシャンソン」
サティ「3つの無言歌」
コスマ「トリスタンの動物園」(全5曲)
ほか

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)

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ピアノを弾く私2025-10-15

今回のカフコンスは渡辺さんの「my favorite songs」をお届けします。どんな曲が並ぶのか楽しみでしたが、まず知らされたのはクレマン・マロの詩による2曲でした。

ラヴェルは渡辺さんが歌うのを聞いて、私も弾いてみたいと思っていた曲です。特に2曲目は、スピネット(鍵盤楽器)の練習をしているアンヌに思いを寄せる少年の歌で、ピアノはアンヌの弾くスピネットの音を表すので、ピアノを弾く私=アンヌとも言えるのが面白いところです(シュポア「ピアノに向かう彼女」もでした)。年齢もメガネも変えられませんが、お行儀よさそうに弾けたらと思います。

少女が弾くにしてはかなり難しいのですが、小難しい曲を一所懸命に弾いている雰囲気が自然に出るかもしれません。つっかえているように聞こえるところもあります(連想されるルノワールの「ピアノに向かって」に作曲したフランセがわざと変な音を書いているのと比べると、弾き直しを表しているとは言い切れず、または少年の鼓動の乱れ?)。途中は(ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム」のような)少年の夢想にもなります。おそらく窓の外から微かな音を聞いているので(またはスピネットという想定のため?)、1曲を通してソフトペダル(音を弱める)が指示されています。
(1曲目についても、ある曲との類似点をお話ししたいのですが、本番終了後に...)

エネスクのアンヌは初めて知りましたが、私もすぐに虜になってしまいました。ラヴェルは少年の片思いを(私は)想像しますが、こちらはもう少し大人っぽく、恋にやぶれた青年のイメージです。特に最後3曲の並びはシューマンの「詩人の恋」のようで、曲も匹敵するくらいの珠玉のフランス歌曲だと思います。それなのにあまり演奏されないのは古語だからかもしれません。指南もほとんど無いようなこういう曲を選んで演奏できてしまうのは、さすが言語学にも興味アリという渡辺さんです。

私としては詩が難しくて悩むところも多いのですが、後半のちょっとヘンテコな2曲も含め、チャレンジングなプログラムを作ってくれた渡辺さんに感謝しつつ、解読&練習中です。


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今月の演奏メニュー

2025年10月26日(日) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第168回
アンヌと動物たち〜my favorite songs

ラヴェル「クレマン・マロの2つのエピグラム」
エネスク「クレマン・マロの7つのシャンソン」
サティ「3つの無言歌」
コスマ「トリスタンの動物園」(全5曲)
ほか

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)
ゲスト:江草智子(ファゴット)

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