アンコール予告2014-06-21

今回のプログラムにはタンスマン(1897-1986)のピアノ曲も2つ配置しました。彼はポーランド出身ながら「フランス六人組」のオファーも受けたことがあるという作曲家です。

冒頭には子供のための小品「雨の日(1946)」を。当日もし晴天だった時の保険(雨気分の?)と思って選んだのですが、このぶんだと必要なかったかもしれません。

メインの前には「ブルース形式の前奏曲 第1番(1938)」を。彼には「触れた音楽をそっくりそのまま自作に変換できてしまう機能」が搭載されているかのようで、例えば1918年作曲の「日本の歌(小倉百人一首による)」には邦楽の要素は全く見られないのに、33年に日本を訪れると箏曲を見事に模倣しています。この「ブルース〜」も、同時代のヨーロッパの「アメリカのジャズを取り入れる手法」とはまた違って、そこにキャバレーやバーがそのまま再現されてしまうような雰囲気の小品です。

そして、なぜタンスマンなのかというと、実はアンコールへの布石なのです(笑)というわけで、演奏者2人の大のお気に入りのアンコール曲も用意して、明日のご来場をお待ちいたしております!


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明日の演奏メニュー

2014年6月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第109回
雨の日のカフェ〜カフェコンセールの歌姫vol.6
(*日本語字幕付き原語演奏)

タンスマン「雨の日」*piano-solo
ヴァイル「雨が降る/別れの手紙」
ツェムリンスキー「キャバレーソング」
  太陽横丁/ボンバルディル氏
シャミナード「宝石箱/隣人/素敵な気分」
タンスマン「ブルース形式の前奏曲 第1番」*piano-solo
ブリテン「キャバレーソング」
  教えて 愛って何?/葬儀のブルース/ジョニー/カリプソ

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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