オーボエ・ファゴット・ピアノのためのトリオ2022-12-06

来年の生誕100年に全力で推したいマデリーン・ドリングさんですが、今回演奏するトリオ2曲以外はほぼ全て小品なので特集は今回1回限りです。ぜひ今週末のカフコンスにご来場ください!

さて、その貴重なもう1曲「オーボエ、ファゴット、ハープシコードのためのトリオ」は、イギリスのAthenaeum Ensembleの演奏会のために1971年頃書かれ、1972年の同演奏会で初演、マデリーンの死後、1986年に「オーボエ、ファゴット、ハープシコード(またはピアノ)のためのトリオ」として出版され、その後「オーボエ、ファゴット、キーボードのためのトリオ」に改められました。

曲は全3楽章で、1楽章は緩-急のバロックの序曲風、2楽章では空虚な「対話」が繰り広げられ、終楽章は爽快な5拍子です。マデリーンは8分の5拍子がとてもお気に入りで、理由は自分の名前のリズムだからだとか。← Madeleineが8分音符3個、Dringが4分音符1個だそうです。マデリーンドリング、と9拍子で読んではダメですね…

as bells

曲の最後には「as bells」と書かれています。Madeleine Dringの名を鐘のように響き渡らせ、来たるべき生誕100年をお祝いしたいと思います!


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今週末の演奏メニュー

2022年12月11日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第153回
マデリーン・ドリング〜生誕100年に先駆けて

ドリング「フルート・オーボエ・ピアノのための三重奏曲」
同「シェイクスピアによる歌曲集」より
  Willow song / Blow, blow thou winter wind /
  Come away, death / The cuckoo / It was a lover
同「オーボエ・ファゴット・ピアノのための三重奏曲」

中村淳(フルート)
荒木良太(オーボエ)
江草智子(ファゴット)
柳沢亜紀(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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