バスクからスペインへ2022-04-01

2020年3月から延期を重ねてきた「民謡紀行〜バスクからスペインへ」の公演日を5月22日に決定いたしました。今度こそ開催できるよう願いつつ、スペイン菓子で気分をアゲております。

2年前にはちょうどブームだったコンビニスイーツのバスクチーズケーキを食べ比べていましたが、最近は見かけなくなってしまって残念です。

演奏曲目についてはまた…


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来月の演奏メニュー

2022年5月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第149回
民謡紀行〜バスクからスペインへ

ラヴェル「スペインの歌」
カントルーブ「バスク地方の歌(全5曲)」
トゥリーナ「ゲルニカの木」(ピアノソロ)
カステルヌオーヴォ=テデスコ「3つのセファルディの歌」
オブラドルス「スペインの古い歌」より
  Trova / Al amor / Oh, que buen amor /
  La guitarra sin prima / El tumba y lé

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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民謡紀行2022-04-09

延期していた「民謡紀行〜バスクからスペインへ」は5/22に、「還暦祝い〜60歳の作曲家たち」は6/26に開催することになりました。無事に開催できればカフコンスは6月に第150回を迎えます。

その150回中、作曲家の特集として一番多く登場したのが今年1月にvol.8のモーツァルトというのは順当に思えますが、実はカントルーブも今回が8回目。メジャーな作曲家ではありませんがカフコンスではモーツァルトとデッドヒートしています。

第126回 オーヴェルニュの山にて
第88回「オーヴェルニュの歌」選集
第44回 カントルーブとオーヴェルニュの歌~カントルーブ没後50年記念
第35回 ギリシャとオーヴェルニュの歌
第20回 アメリカとオーヴェルニュの歌
第12回 アイルランドとオーヴェルニュの歌
第9回 イングランドとオーヴェルニュの歌

↑これまでは、カントルーブが故郷の民謡を採集・編曲した「オーヴェルニュの歌」を中心に民謡編曲作品を集めて演奏してしてきましたが、今回は初めてオーヴェルニュを離れて「バスク地方の歌」を取り上げるので、タイトルも「民謡紀行」とし、カステルヌオーヴォテデスコの「3つのセファルディの歌」をリクエストいただいていたこともあって、オブラドルスの「スペインの古い歌」、ラヴェルの「スペインの歌」も並べてスペイン方面の特集としました。基本的に(オブラドルスの一部を除き)どれも原曲は民謡なので、素朴な短い旋律を1番、2番、と繰り返して歌うのが特徴、伴奏の変化も聴きどころです(ラヴェルは伴奏も繰り返し)。

©︎cafconc2020
なお「セファルディの歌」は、カステルヌォーヴォテデスコを研究していらっしゃるtakataka様に楽譜をお借りして写譜しました。takataka様、いつもありがとうございます。(2年前から延期してきた企画なので、作った楽譜にも2020の文字が…)


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来月の演奏メニュー

2022年5月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第149回
民謡紀行〜バスクからスペインへ

ラヴェル「スペインの歌」
カントルーブ「バスク地方の歌(全5曲)」
トゥリーナ「ゲルニカの木」(ピアノソロ)
カステルヌオーヴォ=テデスコ「3つのセファルディの歌」
オブラドルス「スペインの古い歌」より
  Trova / Al amor / Oh, que buen amor /
  La guitarra sin prima / El tumba y lé

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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初めてのバスク2022-04-13

バスク…チーズケーキが流行ったことと、銀座のバスク料理屋さんに行ったことがある程度の知識しかなかったが、このたびカントルーブの「バスク地方の歌」を歌うことになった。そこでネットや図書館で少しバスクについて探ってみた。興味を引かれたことがいくつかあった。


・まずは日本でいうバスクチーズケーキは、バスクでは普通のチーズケーキであるということ。驚くことではないが、ぜひ本場で食べてみたい。ところで、日本に入ってきた美味しいものは、どんどん進化して高級になっていくような気がするがどうだろう。マリトッツォがおはぎやお寿司でアレンジされたりするユーモアも備えているが。

・バスク人とは、バスク語を話す人を指す、といわれていること。このバスク語は起源が不明で、スペイン語やフランス語とは全く違う系統だそうだ。語順や構造はむしろ日本語と似ているらしい。遠く離れた地のものと日本のものが似ている、という話はよく聞くが、ここでもまた出会った。

・かのフランシスコ・サビエル、イグナティウス・ロヨラはバスク人であること。ラヴェルも。

・ベレー帽の発祥の地であること。

・山の生活と海の生活があること。山では牧畜や農耕を行っており、海では古くから捕鯨などを行っている。「バスク地方の歌」はどちらかというと個人的な話題が主題になっているようで、山や海の生活を感じられる場面は少ない。「バスク地方の歌」は5曲なので、同じカントルーブの「オーヴェルニュの歌」のようにもっとたくさんの曲があったらそれぞれの生活の対比も表れていたかもしれない。

・バスク地方はハートの形をしていること。フランスとスペインにまたがる小さなハート。


カントルーブ「バスク地方の歌」はとても気に入っている。有節でありながら素晴らしいピアノ部分(もちろんオーケストラでも)によって全く違った印象が与えられており、音による彩りがとてもよく実感できる。5曲しかないので比較は難しいが、同じジャンルの「オーヴェルニュの歌」はより素朴で山や谷や野原といった自然が感じられ、「バスク」はもう少し人間的な感じを受ける。今回の演奏で、銀座のバスク料理屋さんでもまた違った味を楽しめそうだ。(渡辺)


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来月の演奏メニュー

2022年5月22日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第149回
民謡紀行〜バスクからスペインへ

ラヴェル「スペインの歌」
カントルーブ「バスク地方の歌(全5曲)」
トゥリーナ「ゲルニカの木」(ピアノソロ)
カステルヌオーヴォ=テデスコ「3つのセファルディの歌」
オブラドルス「スペインの古い歌」より
  Trova / Al amor / Oh, que buen amor /
  La guitarra sin prima / El tumba y lé

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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