準備中です(ヴォカリーズ)2021-10-01

カフコンスは開催日を決めずに3企画を準備中。その1つ「ヴォカリーズvol.6」はカステルヌオーヴォテデスコを中心としたイタリア特集です。

Castelnuovo-Tedesco

vol.5で取り上げたのはフランスのヴォカリーズ「Répertoire moderne de vocalises-études」からの1曲でしたが、カステルヌオーヴォテデスコはイタリアのリコルディ社出版の「Vocalizzi nello stile moderno」にも3曲のヴォカリーズがあり、今回はこのリコルディ版を中心に演奏の予定です。

リコルディ版近代ヴォカリーズ集は、16人の作曲家が高声・中声・低声用に1曲ずつを作曲し、1929年に初版されていますが、大規模なわりに情報が見つからないので、まずは16人の作曲家を書き出してみました。

Francesco Cilea 1866-1950
Umberto Giordano 1867-1948
Ettore Pozzoli 1873-1957
Franco Alfano 1875-1954(仏1928)
Vincenzo Tommasini 1878-1950
Arrigo Pedrollo 1878-1964
Ottorino Respighi 1879-1936
Ildebrando Pizzetti 1880-1968
Gian Francesco Malipiero 1882-1973(仏1928)
Gino Marinuzzi 1882-1945
Riccardo Pick-Mangiagalli 1882-1949(仏1930)
Riccardo Zandonai 1883-1944
Alfredo Casella 1883-1947
Franco Vittadini 1884-1948(仏1929)
Giuseppe Mule 1885-1951
Mario Castelnuovo-Tedesco 1895-1968(仏1928)

年代順に並べるとカステルヌオーヴォテデスコはかなり年の離れた最年少でした。企画者は最年長のチレアなのではと(ベッリーニの出版にも動いていたので)仮定して調べてみましたが、どうやらハズレのようで、そうすると一人だけ肩書きが異色なポッツォーリ(ピアニスト・教育者)が中心人物だった可能性も高そうです。(ちなみにフランス版はフォーレがきっかけだったようですが、フォーレの命で、なのか、フォーレの改革のもとにエティッシュが、なのかは不明。)

そのポッツォーリの中声用はラヴェルのヴォカリーズを思わせるハバネラで、フランス版への意識(対抗心?オマージュ?)も感じられますが、上のリストにフランス版の作曲年(出版年かも? フランス版への参加が確認できた作曲家のみ)を書き込んでみたところ、フランス版が1906〜35年頃の長期の企画にもかかわらず、リコルディ版の出版前後に集中しているのも気になりました。

↑と何も解決していない上に、各曲どれも魅力的で選曲が難航しております…


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次回準備中、決定次第ご案内いたします。

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記念イヤー!2021-10-05

19年目、147回目のカフコンス開催が決まりました! 準備していた3企画ではなく、突然浮上したサンサーンス没後100年特集です。1921年作曲の、作品番号最後の3曲を演奏します!

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次回の演奏メニュー

2021年11月7日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第147回
サンサーンス没後100年に寄せて

サンサーンス「クラリネットソナタ op.167」
同「ファゴットソナタ op.168」
同「アルバムのページ op.169」(ピアノ曲)

大橋裕子(クラリネット)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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TRICK OR TREAT2021-10-31

(decopanda by K)


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来週末の演奏メニュー

2021年11月7日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第147回
サンサーンス没後100年に寄せて

サンサーンス「クラリネットソナタ op.167」
同「ファゴットソナタ op.168」
同「アルバムのページ op.169」(ピアノ曲)

大橋裕子(クラリネット)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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