12周年・二度目の未年に寄せて(カフコンス第113回)2015-01-25

パニュルジュの羊

*曲目

(アーノルド「ファンタジーop.86」(江草))

バッハ「羊は安らかに草を食み(ペトリ編曲)」
J.S.Bach (1685-1750)
Schafe können sicher weiden
(川北)

モンテヴェルディ「私は可愛らしい羊飼いの娘」
Claudio Monteverdi (1567-1643)
Io son pur vezzosetta pastorella
(柳沢・渡辺・江草)

ムーケ「パンと羊飼い(パンの笛 op.15 より)」
Jules Mouquet (1867-1949)
Pan et les bergers
(山本・川北)

クック「三つの無垢の歌」
Arnold Cooke (1907-1971)
Three songs of innocence (1957)
  1.Piping down the valleys wild 笛を吹き谷を下る
  2.The shepherd 羊飼い
  3.The echoing green 響きわたる野原
(渡辺・大橋・川北)

シューベルト「岩上の羊飼い」
Franz Schubert (1797-1828)
Der Hirt auf dem Felsen (1828)
(柳沢・大橋・川北)

ジェフスキ「パニュルジュの羊」
Frederic Rzewski (1938-)
Les moutons de Panurge (1969)
(全員+お客様参加)


*出演

江草智子(ファゴット)
大橋裕子(クラリネット)
川北祥子(ピアノ)
柳沢亜紀(ソプラノ)
山本葵(フルート)
渡辺有里香(ソプラノ)


*歌詞大意

「私は可愛らしい羊飼いの娘」(不詳)

私は可愛らしい羊飼いの娘
バラやジャスミンのような頬に
この額、金色の髪
まるで生まれたての森の精のよう

町で貴族の女性や立派な男性陣に
ご挨拶しても
最も美しい女性の呼び名、花の女神フローラと
私を呼ばない人はいないわ

祭の日に踊りに行けば
どの羊飼いも私の気を引こうとして
鏡や花や果物
それにサンゴの首飾りをくれるわ

でもリディオ、あなたは私の眼差しを
受け入れてはくれないの?
私はこのままむなしく、ひどい人
助けてとあなたに願い続けるの?

「三つの無垢の歌」 ブレイク

1. 笛を吹き谷を下る

笛を吹き谷を下る
楽しい歌を吹きながら
雲の上に子供がいた
彼は笑いながら私に言った

「羊の歌を吹いてよ」
私は楽しく吹いた
「もう一度お願い」
吹くと、彼はそれを聞いて泣いた

「笛を置いて
その幸せな歌を歌って」
また同じ歌を歌うと
彼は喜んで涙を流した

「座って紙に書いて
みんなが読めるように」
すると彼は私の目から消えた
私は葦を折った

そして素朴なペンを作り
澄んだ水にひたして
幸せな歌を書いた
子供たちが聞いて喜ぶように

2. 羊飼い

何とすばらしい羊飼いのつとめ
朝から晩まで気ままに歩き
一日中羊を追う
神への讃美を口にしながら

子羊の無垢な声と
やさしく応える母羊の声を聞く
彼は羊たちに気を配るが、彼らは安らいでいる
羊飼いがそばにいるのが分かっているから

3. 響きわたる野原

太陽がのぼり 大空を喜ばせる
陽気な鐘の音が 春を迎えて響く
ひばりやつぐみ 茂みの鳥たちは
にぎやかにさえずる 鐘に合わせて
ぼくらは遊ぶ 響きわたる野原で

白髪の老ジョンは 何でも笑い飛ばす
オークの木陰に座っている 古い仲間と
彼らはぼくらの動きに目を細め 口々に言う
楽しいとはこのことだった 若かった頃
わしらもいた 響きわたる野原に

子供たちが疲れ 元気がなくなる
太陽は沈み 遊びは終わる
母親の膝のまわりで 兄弟たちは
巣の中の鳥たちのように あとは休むばかり
もう誰も遊んでいない 暮れていく野原では

「岩上の羊飼い」 ミュラー/シェジー

岩の頂に立って
深い谷を臨んで歌うと
はるか暗い谷の深みから
こだまが舞い上がってくる

私の声が遠くへ響けば響くほど
さらに下方から澄んで返ってくる
私の愛する人ははるか彼方にいる
だから私は遠い彼女に激しく思い焦がれる

深い悲しみの中私は憔悴する
喜びは去り、
この世で希望は消え失せた
私はここでひとりきりだ

そして思い焦がれながら
歌は森に響き、
夜に響き、
不思議な力で天へと心を導く

春がそこまで来ている、春が、私の友が
今や旅立ちの支度をしよう

私の声が遠くへ響けば響くほど
さらに下方から澄んで返ってくる


*ブログ

2015-01-25 ご来場ありがとうございました
2015-01-25 12周年・二度目の未年に寄せて(カフコンス第113回)
2015-01-23 パンと羊飼い
2015-01-22 羊を見てきました
2015-01-20 パニュルジュの羊
2015-01-18 3つの無垢の歌
2015-01-16 羊は安らかに草を食み
2015-01-10 羊プログラム決定しました!
2015-01-02 「パニュルジュの羊」演奏方法まとめ
2015-01-01 新年のご挨拶を申し上げます
2014-12-16 12周年・未年プロジェクト

コメント

_ 釈千手 ― 2015-01-31 06:02

ものすご~く楽しみにしていました。ところが、数日前から咳が出るようになってしまいました。クラシックのコンサートで咳が止まらないことほど肩身が狭いことはありませんね。なくなく行くことを諦めました。
病院へ行ったら肺炎との診断!無理して行かなくて正解でしたが、それにしても残念でした。
なので12年後にもう一度羊の企画お願いいたしま~す(笑)。

_ エ ― 2015-02-01 22:56

釈千手さま
いつもありがとうございます。皆で押しかけて再演して差し上げたいぐらいですが、お体が第一ですから、あたたかくしてお大事になさってください。

_ p ― 2015-02-02 08:41

そんな風におっしゃっていただけて嬉しいです!
すぐにでも再演したくなってしまいますが、
12年後を楽しみに&目標にしようと思います。
ちなみに申年企画は無理と今から断言しておきます(笑)
肺炎はもう全快されたのでしょうか。お大事になさってください!

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