くる年2024-12-01

今年のカレンダーもあっという間に(ではなかった気もしますが)最後の1枚となりました。12/14のカフコンスは「ゆく年くる年」と題し、今年と来年のアニバーサリーとメモリアルの作曲家をフルート・ファゴット・ピアノでご紹介します。前半は来年2025年が没後150年にあたるファランクと、生誕150年にあたるグリエールです。

ファランク(1804-1875)はファニー・メンデルスゾーンと同年代のフランスの女性作曲家・ピアニスト。夫はフルート奏者で、「三重奏曲op.45(1857)」もフルートの魅力が引き立つ華やかな作品です。今回は終楽章を取り上げます。

グリエール(1875-1956)はラフマニノフと同世代のロシアの作曲家。様々な楽器とピアノのための二重奏曲集「11の小品 op.35(1908)」から、フルートのための「第1曲 メロディ」、ファゴットのための「第8曲 ユモレスク」を演奏します。

フランスとロシアの作曲家といっても、曲はドイツ的な古典とロマン派の印象かもしれません。ファランクはベートーヴェン弾きとしても知られ、ライヒャに師事し、10代から活躍したので、早い時代にスタイルが確立されていたのかと思います。グリエールは他の9曲もワルツ、アンダンテなど一般的な(民族的な要素を含まない)タイトルで、各楽器そのものから着想した音楽と言えるのではないでしょうか。

後半は2024年にちなむ20世紀の作品です。


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今月の演奏メニュー

2024年12月14日(土) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第165回
トリオのひととき〜ゆく年くる年

ファランク (1804-1875)「三重奏曲 op.45」より 終楽章
グリエール (1875-1956)「11の小品」より メロディ/ユモレスク
シェーンフィールド (1947-2024)「カフェミュージック」より 第2楽章
ジョリヴェ (1905-1974)「クリスマスのパストラール」全4曲

石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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ゆく年2024-12-05

来週末のカフコンスは「ゆく年くる年」と題し、今年と来年のアニバーサリーとメモリアルの作曲家、計4(+1)人の作品を取り上げます。

後半はまず、今年亡くなったアメリカの作曲家シェーンフィールド(1947-2024)への追悼として、一番の人気作である三重奏曲「カフェミュージック(1986)」からブルース調の第2楽章を演奏します。

そして今回のメインは、今年が没後50年にあたるフランスの作曲家ジョリヴェ(1905-1974)の「クリスマスのパストラール(1943)」です。ジョリヴェというと呪術的なフルート作品や原始的なピアノ協奏曲のイメージも強いですが、この曲ではファゴット協奏曲のような叙情性をもって、降誕物語の4場面が素朴に描かれています。

自主アンコールとして没後100年のフランスの作曲家による小品も用意して、みなさまのご来場をお待ちいたしております!


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今月の演奏メニュー

2024年12月14日(土) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第165回
トリオのひととき〜ゆく年くる年

ファランク (1804-1875)「三重奏曲 op.45」より 終楽章
グリエール (1875-1956)「11の小品」より メロディ/ユモレスク
シェーンフィールド (1947-2024)「カフェミュージック」より 第2楽章
ジョリヴェ (1905-1974)「クリスマスのパストラール」全4曲
  1.星 2.東方の三博士 3.聖母と幼子 4.羊飼いの入場と踊り

石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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3日後に開催です!(フルート奏者からのオススメ)2024-12-11

今回のカフコンスは年末スペシャル。アニバーサリーの作曲家の作品たちが集まっていますが、時代も曲想も様々です。

特に私が気に入っているのは、ジョリヴェの「クリスマスのパストラール」です。星空の深い色を思わせるような響き、冬の夜のキリッとした空気のような緊張感など、音楽がクリスマスの物語の中に案内してくれているように感じます。

ジョリヴェ特有の音階や不思議な雰囲気も見え隠れしていますが、全体を通してとても穏やかで、この季節にぴったりな音楽だと思います。(リノスの歌やフルート協奏曲など超絶技巧作品からジョリヴェを知った者としては驚き…)

日に日に寒くなっていますが、聴きに来ていただけたら嬉しいです!
<石橋>


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今週末の演奏メニュー

2024年12月14日(土) 10時30分開演 (10時10分開場 11時30分終演予定)
於:本郷・金魚坂 (新店舗) / コーヒーまたは中国茶つき 1,800円

cafconc第165回
トリオのひととき〜ゆく年くる年

ファランク (1804-1875)「三重奏曲 op.45」より 終楽章
グリエール (1875-1956)「11の小品」より メロディ/ユモレスク
シェーンフィールド (1947-2024)「カフェミュージック」より 第2楽章
ジョリヴェ (1905-1974)「クリスマスのパストラール」全4曲
  1.星 2.東方の三博士 3.聖母と幼子 4.羊飼いの入場と踊り

石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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