勝者&敗者の掟2020-07-30

今週末8/2のカフコンスは「スポーツカフェ」。野球オペラ「マイティ・ケイシー」のソプラノのアリアに続いては、バリトンによる「勝者のアリア」です。

バーンスタイン(1918-90)の「タヒチ島の騒動(1951)」は、結婚10年の夫婦の1日を描いた、辛口コメディ映画のような現代的なオペラ(1幕7場、約40分)。キャストは夫婦2人のみで、ジャズトリオ的な3人のバックコーラスがついたり、オーケストラにドラムスが入ったり、バーンスタイン本人による台本もユニークです。

喧嘩しながらの朝食の二重唱の後、午前の場面では、出社した夫が仕事を次々と見事にこなし、秘書との浮気(妻に疑われている)もうまくもみ消す様子と、精神分析医のカウンセリングを受ける妻が並行して描かれます。二人は昼に街でばったり会いますが、とっさに嘘をついて一緒に食事することを避け、愛し合っていたのにいつからこんな風になってしまったのかと自問します。午後はそれぞれのアリアで、ハンドボール大会で優勝した夫はジムでボクササイズをしながら「人間はもともと不平等、勝者は生まれつき勝者なのだ!」と歌い、妻は一人で見に行った新作映画「タヒチ島の騒動」がいかにヒドかったかを歌います。会話のない夕食後、夫は関係修復の第一歩として妻を新作映画「タヒチ島の騒動」に誘い、妻も午後に観たことを黙って、二人が一緒に出かけるところで幕が降ります。

ちなみにバーンスタインはこのオペラを、両親をモデルに、しかも自身の新婚旅行中に書き始めたそうです...

ボクササイズのアリアの後は、ファゴットとピアノのボクシングの試合をご覧いただきます。(つづく)


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今週末の演奏メニュー

2020年8月2日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第145回
スポーツカフェ・2020TOKYO

ブリテン「休日の日記」より
   早朝のシャワー/セーリング(ピアノ)
ケックラン「リリアンのアルバム」より
   スイミング(フルート)
ペッテション=ベリエル「フレースエーの花々」より
   ローンテニス(フルート)
シベリウス「6つの歌 op.36」より
   トリアノンでのテニス(ソプラノ)
ウィリアム・シューマン「野球オペラ マイティ・ケイシー」より
   9回裏の祈りのアリア/他(ソプラノとバリトン)
バーンスタイン「タヒチ島の騒動」より
   スポーツクラブのロッカールームでの勝者のアリア(バリトン)
チェレプニン「ソナチネ・スポーティフ」
   1.ボクシング 2.ハーフタイム 3.陸上レース(ファゴット)

柳沢亜紀(ソプラノ)
藪内俊弥(バリトン)
石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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