フレースエー&トリアノンでのテニス2020-07-26

次回8/2のカフコンスは「スポーツカフェ」。ウォータースポーツに続いては、テニスにまつわる19世紀北欧の2曲、フルートによる「ローンテニス」と歌曲「トリアノンでのテニス」です。

スウェーデンの作曲家ペッテション=ベリエル(1867-1942)は、「世界で最も美しい土地」と呼んで愛したフレースエー島の風景を、易しい(音数も少ない)ピアノ小品集「フレースエーの花々」に後期ロマン派の豊かな和声で綴りました。今回はその「第1巻 op.16(1896)」第3曲「ローンテニス」を、フルートとピアノの間でボールが行き交う編曲版で演奏します。ちなみにテニスをスウェーデンに紹介したのはドイツ留学から帰ったペッテション=ベリエル本人で、フレースエー島の別荘のテニスコートで国王とプレーしたこともあるそうです!

ほぼ同時期のフィンランド作品、シベリウス(1865-1957)の「トリアノンでのテニス op.36-3(1899)」は、18世紀フランスの貴族の子供たちがトリアノンの庭園でテニスに興じる様子を古風な三拍子にのせて歌うもの。フィンランド語の歌詞の中で、子供たちの会話はフランス語です。(曲の最後にはフランス革命が迫っていることも暗示されます... なお革命前の「テニスコートの誓い」は室内テニスのコートだそうです。)

この後はスポーツが登場するオペラ2曲、まずは「野球オペラ マイティ・ケイシー」です。(つづく)


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次回の演奏メニュー

2020年8月2日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第145回
スポーツカフェ・2020TOKYO

ブリテン「休日の日記」より
   早朝のシャワー/セーリング(ピアノ)
ケックラン「リリアンのアルバム」より
   スイミング(フルート)
ペッテション=ベリエル「フレースエーの花々」より
   ローンテニス(フルート)
シベリウス「6つの歌 op.36」より
   トリアノンでのテニス(ソプラノ)
ウィリアム・シューマン「野球オペラ マイティ・ケイシー」より
   9回裏の祈りのアリア/他(ソプラノとバリトン)
バーンスタイン「タヒチ島の騒動」より
   スポーツクラブのロッカールームでの勝者のアリア(バリトン)
チェレプニン「ソナチネ・スポーティフ」
   1.ボクシング 2.ハーフタイム 3.陸上レース(ファゴット)

柳沢亜紀(ソプラノ)
藪内俊弥(バリトン)
石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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