セーリング&スイミング2020-07-25

次回8/2のカフコンスは「スポーツカフェ」。シャワーの後はウォータースポーツの2曲、ピアノソロで「セーリング」と、フルートとピアノによる「スイミング」です。

「セーリング」はブリテンの「休日の日記」の第2曲で、帆の向きが変わるかのような転調が魅力的。緩急緩の対比は、ゆったりと海に浮かんでいるように見える遠景と、実は水しぶきも飛ぶ中でヨットをコントロールし続ける乗り手のクローズアップなのかもしれません。

「スイミング」は、近代フランスの作曲家ケックラン(1867-1950)がお気に入りの女優リリアン・ハーヴェイに寄せた「リリアンのアルバム 第2集 op.139(1935)」の第3曲で、クルーザーで航海中の富豪に近づくためにリリアンが溺れたふりをする、という映画のシーンから着想されました。フルートの「リリアンの音型」(ケックランが「スターの交響曲(1933)」から一貫して使用している)がピアノの波に飲み込まれそうになりながら泳ぎます(が、溺れる演技かも?)。

フルートではペッテション=ベリエルの「ローンテニス」も演奏します。(つづく)


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次回の演奏メニュー

2020年8月2日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第145回
スポーツカフェ・2020TOKYO

ブリテン「休日の日記」より
   早朝のシャワー/セーリング(ピアノ)
ケックラン「リリアンのアルバム」より
   スイミング(フルート)
ペッテション=ベリエル「フレースエーの花々」より
   ローンテニス(フルート)
シベリウス「6つの歌 op.36」より
   トリアノンでのテニス(ソプラノ)
ウィリアム・シューマン「野球オペラ マイティ・ケイシー」より
   9回裏の祈りのアリア/他(ソプラノとバリトン)
バーンスタイン「タヒチ島の騒動」より
   スポーツクラブのロッカールームでの勝者のアリア(バリトン)
チェレプニン「ソナチネ・スポーティフ」
   1.ボクシング 2.ハーフタイム 3.陸上レース(ファゴット)

柳沢亜紀(ソプラノ)
藪内俊弥(バリトン)
石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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