エンニオ・モリコーネ2020-06-25

「映画音楽は趣味に過ぎない」というロータと同じく、500本もの映画音楽で知られるエンニオ・モリコーネ(1928-)も、自分は「作曲家」だが「映画音楽を書くときにも実験をやめないし映画音楽も創造性や方向性を広げてくれる」と語っており、「経済的理由で」映画音楽ばかりを書く時期もあったが、「経済的に落ち着いた」80年代からはオフスクリーンの作曲活動も再開し、90歳で映画音楽から引退した後も書き続けているそうです。あまり演奏されていない印象ですが、作品は150を超えるとの事です。

新古典的で簡潔なロータ作品に対して、ポスト・ウェーベルンを自負するモリコーネは実験的で、今回とりあげる「ピアノのための4つのスタディ(1983/89)」第1曲も、6つの音(鍵盤)のみを使用、強弱はpppppとfffffのみ、曲の始めから終わりまでペダルを踏み続けたり、音型は鏡像にしてみたり音符の数を規則的に並べてみたり、といった実験的要素が詰め込まれています。

江草:過度な暴力描写が嫌いだそうで、共感しています。激しい映画が多いので、自分が音楽を作っていても、通して見れないものが多いのでは…。最近の作品だと、ヘイトフルエイトの「白い地獄」という曲でファゴットが良い不気味さを出しててかっこ良かったです。

川北:ピアノ曲は「クラシックも書いているのが意外」な作曲家を選びました。モリコーネは残虐なシーンが嫌いな上にチョコホリックだそうで、私も親近感を抱いています。「新・夕陽のガンマン」と「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ヘイトフルエイト」が同じ作曲者だとは驚きですが、「ピアノのためのスタディ」はヘイトフルエイト系で、夜に弾いているとちょっと怖いです…


--------------------------------------------------

今週末の演奏メニュー

2020年6月28日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第144回
デュオのひととき〜composers offscreen

ニーノ・ロータ「トッカータ」
ジョン・ウィリアムズ「5つの聖なる木」より「Dathi」
エンニオ・モリコーネ「四つのスタディ」より 第1曲(ピアノソロ)
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ「ソナチネ」(全3楽章)

江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

--------------------------------------------------

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログのタイトルにもなっているカフェコンサートの名前は?(カタカナ5文字でお答えください。)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://cafconc.asablo.jp/blog/2020/06/25/9261344/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。