欲望という名の電車2019-12-12

多才なプレヴィンさんについて書かれる時、作曲に割ける少ない文字数で1曲だけ挙げるなら大抵は「欲望という名の電車(1998)」ではないでしょうか。オペラという大作で初演は本人指揮、ディスクが賞も獲っていて代表作にふさわしく、さらに現代アメリカの作曲家らしい題材=タイトルもインパクト大です。(カフコンスも正直そのインパクトをちょっと狙いました/笑)

内容も内容だけに全編が聴きやすいとは言えない中で、「今日の音楽から見ると全く非現実なものにした」という「I want magic」と「I can smell the sea air」の箇所はとても綺麗で、ここだけ取り出して演奏可能な、劇中でも拍手が起こるような「アリア」となっています。

ヴィヴィアン・リーの映画でいうと、この場面に当たります。

I want magic
現実なんかいらない、私が欲しいのは魔法!

I can smell the sea air
海風の香りがする、私は残りの人生を海の上で過ごすの。

そういえばプレヴィン語録に「Who reads reviews?」というシニカルなコメントがありましたが、この後をアリアの歌詞ふうに「I want MUSIC and that’s what I try to give to people.」と補うのはどうでしょう?


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今週末の演奏メニュー

2019年12月15日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第143回
アンドレ・プレヴィン・メモリアル

カステルヌオーヴォ=テデスコ「プレヴィンの名によるタンゴ」pf
プレヴィン「ピーチ」fl/pf
同「インヴィジブル・ドラマー」より 第2番 pf
同「オペラ・欲望という名の電車」より
  私が欲しいのは魔法/海の香りがする sop/pf
同「ファゴットソナタ」fg/pf

柳沢亜紀(ソプラノ)
石橋美時(フルート)
江草智子(ファゴット)
川北祥子(ピアノ)

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