謹賀新年2019-01-01

旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて2019年は亥年。亥年の作曲家にはこんな人たちがいますが、みんな猪突猛進なのでしょうか。性格は当てはまる人もそうでない人も...?

*乙亥(勇猪)
勇敢な実力者で、富も名声も得る。面倒見が良い。時に理屈っぽく頑固。
グリエール クライスラー ラヴェル アーン シックリー...

*丁亥(遊猪)
遊び人。独創的で好奇心旺盛。小心者で神経質な面もある。人情に厚い。
ロンベルク ヴィラ=ロボス ロンバーグ ナディア・ブーランジェ チマーラ...

*己亥(弱猪)
心身が弱く、繊細で臆病だが、負けん気は強い。異性関係の失敗が多い。
パーセル ムソルグスキー プーランク オーリック ショッカー...

*辛亥(家猪)
野性的ではなく温厚。生涯安泰に暮らすが、束縛も受け、自由が得難い。
アルビノーニ チェルニー マイアベーア ダンディ メノッティ...

*癸亥(荒猪)
気性の荒い暴れ猪。正義感が強く、大胆で恐れを知らない。開拓者気質。
ベルリオーズ  ピエルネ マスカーニ リゲティ ドリング...

ちなみに亥年と仕事上の相性がいいのは子、酉、戌年だそうです。全員がワーグナー(癸酉)とうまくいくのかは謎ですが、レオポルド・モーツァルト(己亥)とアマデウス・モーツァルト(丙子)、ヨゼフ・シュトラウス(丁亥)とヨハン・シュトラウス二世(乙酉)、ブライアン・メイ(丁亥)とフレディー・マーキュリー(丙戌)などは納得ですね!


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今月の演奏メニュー

2019年1月27日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第135回
デュオのひととき~クラリネットとピアノによる東欧作品

ドボルジャーク「ソナチネ op.100」
バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」
ショパン「ノクターン op.62-2」pf-solo
他予定

岩渕仁美(クラリネット)
杉江颯恵(ピアノ)

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ドヴォルジャークの交差するルーツ・タイムズスクエア2019-01-21

今週末のカフコンスではドヴォルジャークの「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネop.100」をメインにとりあげます。ドヴォルジャークといえばチェコ国民楽派を代表する作曲家ですが、「ソナチネ」は「新世界より」「アメリカ」と同じくアメリカで書かれました。

1892年にニューヨークのナショナル音楽院の院長に就任したドヴォルジャークは、翌93年に「交響曲"新世界より"op.96」を完成させた後、夏の休暇をアイオワ州のチェコ移民の村スピルヴィルで過ごし、「弦楽四重奏曲"アメリカ"op.96」などを作曲しました。この休暇中に訪れたミネソタ州のミネハハの滝の印象をもとに、ニューヨークに戻って着手したのが「ソナチネ」です。

ドヴォルジャークのアメリカ時代の作品の多く(の部分)は、先住民の英雄を描いたロングフェローの「ハイアワサの歌」から着想を得たと言われます。そのハイアワサの婚約者の名でもある「ミネハハ」の伝説の滝にも魅了された彼は、作品番号100という特別な節目に、自分の子供たちへ彼らが演奏できるような易しい作品を贈ることを思いつきました。(ニューヨークへの帰途に立ち寄ったナイアガラの滝の衝撃からは大作「チェロ協奏曲op.104」が生まれています。さすがにスケールが違いますね。)

かつてはアマチュア奏者に難しすぎる「小三重奏曲op.74」を書いてしまったドボルジャークですが、「ソナチネ」では15歳の娘オティーリエのピアノと10歳の息子アントニンのヴァイオリンを想定し、ヴァイオリンパートを第3ポジションまでで演奏できるよう留意。記念すべき第100番は無事、子供たちによって私的初演され、「子供向けに作曲したが大人も楽しめるだろう」という予想を超えて、他の楽器でも演奏されるほどの人気作となりました。(オティーリエは後に父の弟子スークと結婚してさらに多くの作品を贈られますが、渡米前の13歳の頃にはもうスークとつきあっていて、父親にもバレていたようです。)

今回はこの「ソナチネ」をクラリネットとピアノで演奏します。平易明快な中に交差するチェコとアメリカのルーツ、そしてミネハハの滝での感銘から生まれた美しい二楽章をお楽しみください。


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今週末の演奏メニュー

2019年1月27日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第135回
デュオのひととき~クラリネットとピアノによる東欧作品

ドボルジャーク「ソナチネ op.100」
ショパン「ノクターン op.62-2」pf-solo
バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」

岩渕仁美(クラリネット)
杉江颯恵(ピアノ)

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明日開催です!2019-01-26

明日開催のカフコンス第135回「デュオのひととき~クラリネットとピアノによる東欧作品」では、ドヴォルジャークの「ソナチネ」のほか、ショパンの最後のノクターンにあたるop.62-2、バルトークの民謡編曲作品「ルーマニア民俗舞曲」を演奏します。「ルーマニア民俗舞曲」は元々オティーリエにも弾けそうな易しいピアノ小品ですが、様々な編成で親しまれ、バルトーク自身の小オーケストラ版でも2曲目にクラリネットソロが採用されています。

バラエティ豊かな三曲を、あたたかいコーヒーとともにお楽しみください。


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明日の演奏メニュー

2019年1月27日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第135回
デュオのひととき~クラリネットとピアノによる東欧作品

ドボルジャーク「ソナチネ op.100」
ショパン「ノクターン op.62-2」pf-solo
バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」

岩渕仁美(クラリネット)
杉江颯恵(ピアノ)

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