カタログと子供の歌と物語の花2018-02-17

明日のカフコンスは花特集。ミヨーの「花のカタログ」は「カタログの文言に曲をつけただけ」と酷評された歌曲集ですが、実際には「花(の種子か苗)のカタログの文言を模した詩」に作曲されています。いかにも新聞広告等にありそうな短い説明文による、1曲30〜90秒の7曲が並び、最後は「価格はお問い合わせください」と締めくくられます。

詩人デスノスの「お花のうた」は、友人ミヨーらの子供たちのために書いた、言葉遊びが楽しい「どんな節で歌ってもよい」詩集。その50篇すべてにヴィエネルが作曲した、こちらも1曲30〜60秒の歌曲集から、今回は金魚坂にもちなんで、赤い金魚で始まり青い魚で終わる6曲をピックアップしました。

シュトルツの「花の歌」は、ウィンナワルツにのせて恋を占ったり、ドラマティックに花の生涯を歌い上げたり、というオペレッタ作家らしい魅力的な旋律のウィーン歌曲集。約20曲の中から4曲を演奏しますが、1曲はちょっとワケありな花のため、タイトルは当日までナイショです。

野を歩き、庭を歩き、植える花を考え、子供たちと歌い、花の物語に思いを馳せる、そんな(例によって詰め込みすぎな)45分の花プログラムのカフコンスに、明朝、ぜひお立ち寄りください!


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明日の演奏メニュー

2018年2月18日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第131回
花のカタログ

中田喜直「野の花によせて」より
  もしも私が
  かたばみ
  蕗の薹
  カタクリ
ビーチ「祖母の庭から」より(ピアノソロ)
  モーニンググローリー
  ハーツイーズ
ミヨー「花のカタログ」(全7曲)
  バイオレット
  ベゴニア
  フリチラリア
  ヒヤシンス
  クロッカス
  ブラキカム
  エレムルス
ヴィエネル「お花のうた」より
  ゼラニウム
  ヒメツルニチニチソウとサクラソウ
  キンセンカ
  ジャスミン
  ランとパンジー
  ラベンダー
ビーチ「祖母の庭から」より(ピアノソロ)
  ハニーサックル
シュトルツ「花の歌」より
  マーガレット
  ?(当日発表)
  スノードロップ
  ヒマワリ

渡辺有里香(ソプラノ)
川北祥子(ピアノ)

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