デンマーク特集ですが...2017-03-22

今週末のカフコンスでは19世紀デンマークの3作品を演奏します。みなさんにとってデンマークはどんなイメージですか? 愛知県出身の私は小学校の頃「安城市は日本のデンマーク」と習って以来、意味はわからないままデンマークに親しみを持ってきたのですが、土地や気候が似ているはずはなく、今さらながら調べてみたら、どうも「農業の近代化をデンマークに倣った」という事だったようです(そりゃ小学生にはわからないわけですね)。

さてデンマークの作曲家といえばニールセン!ですが、グリーグやシベリウスのようには国と結びつかない気もするし、クーラウはドイツ人だし、ランゴーは奇才だし、どういう音楽がデンマーク風なのか私にはよくわかっていません。今回の3曲も時代的に国民楽派にはまだ早く、メンデルスゾーンやシューマンの流れをくむ物なので、ゲーゼのピアノ曲「民族舞曲op.31(1855)」も弾いてみたのですが、
Volkstänze_1
Volkstänze_4
なんだかショパン風=ポーランド風に思えてしまいました。 ポーランドも近いし、舞曲はある程度似てしまうのでしょうか。では民謡はというと、そういえばカフコンスでも2回演奏したサンサーンスの「デンマークとロシアの歌によるカプリス(1887)」の
Caprice sur des airs danois et russes
この部分はたしかにデンマークの乳製品を(?)思わせますね! ちなみに「いーとーまきまき」という遊び歌は元々デンマークの「靴屋のポルカ」という曲だそうで、これが日本で一番知られているデンマーク音楽なのかもしれません。もっと色々なデンマーク民謡を聞いてみたいところです... ←こんな理解度でデンマーク作品を特集してよいのかわかりませんが、40分間の演奏のどこかにデンマークを見つけていただけたら幸いです!(他人まかせ?)


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今週末の演奏メニュー

2017年3月26日(日) 11時開演(10時40分開場)
於:本郷・金魚坂 / コーヒーまたは中国茶つき 1,500円

cafconc第125回
デンマークのクラリネット〜ゲーゼ生誕200年記念

ヴィンディング「幻想小曲集 op.19」より
ゲーゼ「幻想小曲集 op.43」
ハートマン「セレナード op.24」*

井上幸子(クラリネット)
井上直哉(ファゴット)*
川北祥子(ピアノ)

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